レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2024/05/04 07:36
(NY時間09:35)(日本時間22:35)
アップル<AAPL> 184.83(+11.80 +6.82%)
アップル<AAPL>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アイパッドやウェアラブルは予想を下回ったものの、アイフォーン、マックが予想を上回った。サービス部門が予想を上回ったことも心強かった。
また、警戒されていた中国市場での売上高も懸念ほどの急激な減少には至らず、同社の減速が緩和されつつあるとの楽観的な見方に火をつけている。
同社はその後の会見で、第3四半期は1桁台前半の増収を回復するとの見通しを示したことも好感されている。同社はスマホ市場の低迷と中国での逆風に痛めつけられ、過去6四半期のうち5四半期で減収を記録していた。
同社はまた、配当金を4%増配し、1株0.25ドルとしたほか、取締役会は1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認した。米史上最大規模となる。アナリストは驚くべき数字だとし、「研究開発や事業拡大で資金を必要とする成長株ではなく、株主還元を進めるバリュー株になりつつあることを認めているのかもしれない」との評価も出ていた。
一部からは中国での予想を上回る売上高が販売データと食い違い、疑問が残るとの指摘も出ている。調査会社の報告によると、アイフォーンの1-3月の中国販売台数は19%減少していた。この場合、平均販売価格が重要なポイントになるが、調査では店頭価格を基に算出しているが、同社は出荷価格など別の価格を使って報告している可能性があるとの分析も出ている。一方、中国でのアイフォーンの販売は新しめのモデルに偏っており、平均販売価格が押し上げられている。販売台数が減少の一方で、売上高が増加した要因との解説も聞かれた。
いずれにしろ、今回の決算は同社が長い低迷から抜け出すのを待ち望んでいた投資家にとって安堵の結果となったようだ。
(1-3月・第2四半期)
・1株利益:1.53ドル(予想:1.50ドル)
・売上高:907.5億ドル(予想:903.3億ドル)
製品:668.9億ドル(予想:669.5億ドル)
アイフォーン:459.6億ドル(予想:457.6億ドル)
マック:74.5億ドル(予想:67.9億ドル)
アイパッド:55.6億ドル(予想:59.1億ドル)
ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:79.1億ドル(予想:82.9億ドル)
サービス:238.7億ドル(予想:232.8億ドル)
・中華圏売上高:163.7億ドル(予想:158.7億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
関連銘柄
この銘柄の最新ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。