レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2024/06/18 23:47
(NY時間10:36)(日本時間23:36)
ボーイング<BA> 174.92(-3.48 -1.95%)
ボーイング<BA>が反落。前日は7日ぶりに反発していたものの、本日は再び下げに転じている。同社の品質検査官が、同社が何百もの欠陥部品に誤った処理を行い、追跡不能にしたと告発した。同社のモホーク検査官が労働安全衛生局に提出した6月11日の訴状に詳細に記されており、米上院小委員会が公表。同社は前日遅くにこの文書を受け取り、告発を検討しているという。
それによると、同社は昨年時点で737マックス型機の400の欠陥部品を紛失しており、社内のカタログシステムからその多くの部品記録を削除していたという。いわゆる不適合部品だが、それは損傷していたり、不十分であったりする部品のことで、航空機の製造工程で使用されないよう綿密な記録と伴に追跡、廃棄、修理されることになっている。
モホーク検査官はまた、同社が不適切に保管された不適合部品を、米連邦航空局(FAA)の立ち入り検査を前に意図的に隠したとも主張した。
これまで公表されていなかったこの疑惑は、同社が生産と品質プロセスにおいて手抜きをしていたとする一連の内部告発に追加される。内部告発者の中には黙秘を強要されたり、懸念の表明で報復を受けたという者もいたという。
モホーク検査官の告発は、本日の同社カルフーンCEOの公聴会の当日に上院の常設調査小委員会によって発表された。同委員会は1月に737マックスの離陸直後に胴体部分が吹き飛ぶという大惨事になりかけた事故を受けて、同社の調査を開始している。委員会がこれまでに収集した文書と内部告発者の証言は「同社が航空機の品質と安全の確保よりも、製造のスピードとコスト削減を優先するという厄介な絵を描いている」と委員会のスタッフは述べた。
FAAは前日遅くに発表した声明で「同社の従業員に対し、安全性に関する懸念を申し出るよう促しており、その結果、1月5日以降報告が増加している」と述べた。同局は先週、5月までの間に、前年と比較して11倍以上の内部告発を受けたことを明らかにした。FAAは安全上の懸念がある人は誰でも通報することを強く奨励している。「われわれは上院の調査で明らかになった疑惑を含め、すべての報告を徹底的に調査する」としている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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