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10月の米中古住宅販売件数、今年2月以来の大幅増加

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2024/11/22 00:46

*米中古住宅販売件数(年率)(10月)0:00
結果 396万件
予想 388万件 前回 383万件(384万件から修正)
中間価格 40.72万ドル(前回:40.67万ドル) 
在庫 4.2ヵ月分(前回:4.3ヵ月分)

 日本時間の0時に発表になった10月の米中古住宅販売件数は年率換算で396万件と前回から上昇し、予想も上回った。今年2月以来の大幅増加となっている。

 9月にFRBの大幅利下げもあり、住宅ローン金利も小幅に下げたことで、9月に契約を決め10月に引き渡されたようだ。しかし、その後はトランプトレードで長期金利が上昇する中、住宅ローン金利も連動して上昇。金利は再び7%に近づいている。

 ただ、発表元の全米不動産業者協会(NAR)は「雇用増加と経済成長の継続は確実で、住宅需要の増加につながるだろう。住宅ローン金利は依然として高水準にあるが、安定化する見込みだ」と述べた。

 高金利により、住宅を売りに出して現在の低金利ローンを解消することを避ける住宅保有者も多くいる。しかし、6-7%程度の住宅ローン金利を「新常態」として受け入れ、住宅を売りに出す人も増えているという。

 在庫は0.7%増の137万戸となり、増加傾向にはあるものの、パンデミック前の水準は大幅に下回っている。販売の低迷にもかかわらず、在庫不足により価格は高止まりしている状態。住宅販売価格の中央値は前年同月比で4%増の40万7200ドルとなり、10月としては過去最高を記録した。そのため、中古住宅の価格は新築住宅の価格に急速に近づいており、新築住宅の価格プレミアムは1%という歴史的な低水準にまで落ち込んでいる。建築業者がより間取りの小さい低価格住宅を提供したり、販売奨励金を増やしたりしていることが要因。

 10月には、販売された住宅の59%が1カ月未満で市場に出されたもので、9月の57%から増加。また、19%が定価以上の価格で販売された。物件の平均市場滞留期間は29日で、前月の28日よりも長くなっている。

 今後については、11月の販売はハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」の影響を反映する可能性があるとの指摘も出ている。この2つのハリケーンは、米最大の住宅販売地域である南部の一部を襲ったため。


株探ニュース

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