レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2024/12/20 07:47
前日のFOMCを受けて米株式市場は警戒感を強め、ダウ平均は1100ドル超急落し、1974年以来の10日続落となってしまった。ナスダックも3.5%超急落している。
パウエルFRB議長は投資家のサンタクロース・ラリーへの期待を打ち砕いてしまった格好となったが、結局のところ、FRBはインフレが目標の2%まで低下するとの見通しを見失ってしまったようだとの声も聞かれる。
FRBは来年のインフレ見通しを2.5%に上方修正し、2026年にようやく2.1%に達すると予測している。その結果、2025年には計0.50%分の利下げしか見込んでおらず、9月時点の1.00%から大幅に修正している。
ただ、前日の株安の反応は行き過ぎで、市場にとっては、それほど大きな驚きではなかったはずだという。結局のところ、11月の消費者物価指数(CPI)は2.7%上昇し、先月は22万7000人の非農業部門雇用者数(NFP)が増加していた。米地区連銀のモデルからは、第4四半期の米経済は3.2%成長が見込まれている。
決して、積極的な利下げ路線と結びつくような経済状況ではないはずだが、それをパウエル議長の口から発せられなければ、市場は最終的に納得することができなかったのかもしれないという。前日の過剰な反応は、これまでの株式市場の過熱ぶりの結果だという。
株価指数はFRBの決定前に過去最高値に迫る水準にあった。半面、S&P500の採用銘柄は上昇よりも下落する銘柄の方が多く、それはすでに13日間続いていた。
一方、株式市場と金利見通しの両方がリセットされることは良いことだとも指摘。来年には多くの未知の要素が待ち構えている。パウエル議長は、関税がインフレとFRBの政策に及ぼす潜在的な影響について会見で質問され、「わからない」というフレーズを4回使用していた。
来年はFRBの金融政策の方向性について比較的平穏な期間を経たあと、米株式市場にボラティリティと不確実性が再び戻ってくる可能性が高いという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。