レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/01/23 04:00
本日はドル高が業績見通しを悪化させ、好決算を発表したジョンソン&ジョンソン<JNJ>の株価を下落させている。そのような中、ドル高が今年のS&P500が見込んでいる利益見通しに対する主要なリスクになる可能性も考えられなくはないとの指摘も聞かれる。
ジョンソン&ジョンソンの経営陣は、多くのアナリストが為替変動をモデルに組み込んでいないため、売上高と利益が予想を下回る可能性に言及していた。これは、これまでドル高をほぼ看過してきた米株式市場に警鐘を鳴らす可能性があるという。
通常、ドルと株は負の相関関係にあるが、トランプトレードで12月には正の相関に転じた。ただし、ドル高はすでにピークから後退し、トランプ関税の実現が予想以上に時間がかかれば、顕著なドル安が待ち受けている可能性もある。その点ではS&P500の利益の伸びを完全に押しつぶすには、かなりのドル高が必要だとも述べている。
ただし、それは注視に値するリスクではあるという。マグニフィセント7は売上高の約50%を海外から得ているが、IT・ハイテクセクターは2010年までのデータで、1株利益の伸びとドル変動の相関性が高いセクターの1つであることも明らかだという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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