レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/01/29 22:35
本日も米株式市場は落ち着いた動きを見せており、Ｓ＆Ｐ５００は再び最高値を目指す展開も期待されている。しかし、一部の著名なヘッジファンド・マネジャーからは、米株式市場は今後数カ月でピークに達する可能性があるとの指摘も出ている。
今回の強気相場は２０２５年後半に厳しい展開になる可能性があると見ているという。トランプ大統領の積極的な貿易および移民政策が経済成長を鈍化させる可能性を理由に挙げている。「大統領が関税と不法移民政策を実施した場合、２０２５年の米経済成長は鈍化し、それ以降成長は高まらないだろう」と述べた。
「関税はインフレ圧力を煽り、消費を妨げる。また、不法移民の取締強化は労働力の供給を減速させ、雇用の低下につながる可能性がある。これらのマイナス効果が減税や規制緩和による利益を相殺、あるいは帳消しにしてしまう可能性があると見ている」という。「株式市場は今後数カ月でピークを迎える。すでにピークを迎えているのでなければだが。そして、下半期は若干厳しくなるだろう」とも語った。
インフレは２．６％前後、今年下半期の米ＧＤＰは１．５％と見ており、上半期の２．５％よりも低いと見込んでいるという。「下半期は実際、成長が鈍化すると考えている。移民流入や労働力の供給が抑制されているため、雇用は低下する。そのため、ＦＲＢがインフレ目標を達成するのは難しいだろう」とも述べた。
ただ、短期的な見通しには慎重な見方を示しているものの、今後数十年に渡るＡＩ関連の投資については楽観的な見方を維持している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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