ダウ平均は続伸　ＩＴ・ハイテク株に買い戻し強まる＝米国株序盤

NY株式24日（NY時間10:23）（日本時間00:23）
ダウ平均　　　46409.31（+163.90　+0.35%）
ナスダック　　　22664.57（+391.49　+1.76%）
CME日経平均先物　49245（大証終比：+465　+0.94%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸しているほか、ＩＴ・ハイテク株への買い戻しが強まっており、ナスダックは大幅高となっている。アルファベット<GOOG><GOOGL>とテスラ<TSLA>が上昇を牽引。

　アルファベットは金曜日に時価総額で米企業３位の座をマイクロソフト<MSFT>から奪回したが、最新の「ジェミニ３」への期待を背景に株価は急騰している。

　テスラ<TSLA>はマスクＣＥＯが日曜日にＸで、「ＡＩ５チップの設計工程が最終段階に近づいており、車両やデータセンターに搭載する次世代チップＡＩ６の開発にも着手している」と投稿した。

　今週は感謝祭ウィークで取引日数も少ない中、失速したＡＩ関連株が反発を試みている。今週の米株式市場は感謝祭で木曜が休場、金曜は短縮取引となる。

　先週末にＦＯＭＣで影響力のあるウィリアムズＮＹ連銀総裁が１２月利下げの可能性を示唆したことで、米株式市場は反発。その流れを本日も継続している。

　しかし、１１月以降の急落で上値は依然重く、ＡＩ関連の高バリュエーション見直し圧力も依然として根強い。また、ＦＲＢについてもウィリアムズ総裁は利下げに含みを持たせているものの、他の多くのＦＯＭＣ委員は利下げへの慎重姿勢を継続している。

　１１月終盤も楽観視はできず、今週は感謝祭ウィークで徐々に商いが細る中、１２月ＦＯＭＣまで大きな材料が乏しいため、ボラティリティが高まる可能性がある。

　一部からは「投資家は雑音を嫌い、確実性を求めるが、今の市場はそれを提供できない」との声も聞かれる。

　今週の注目イベントとしては、火曜日の１０月分の米小売売上高と生産者物価指数（ＰＰＩ）が発表され、いずれも年内最後のＦＯＭＣに向けた市場の期待形成に影響を与えそうだ。

　バイオジェン<BIIB>が上昇。ノボ・ノルディスクが「オゼンピック」の経口薬がアルツハイマー病の進行抑制に失敗したと発表したと発表したことが材料視されている。

　ＭＰマテリアルズ<MP>が反発。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を７５ドルに設定した。先週末終値よりも３６％高い水準。

　中国のアリババ<BABA>がＮＹ市場で上昇。主力モバイルＡＩアプリ「千問（クウェン）」が、刷新後１週間でダウンロード数が１０００万件を超えた。

　メルク<MRK>が上昇。１月以来の高値を付けた。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の９０ドルから１２５ドルに引き上げた。

バイオジェン<BIIB>　184.09（+8.79　+5.01%）
ＭＰマテリアルズ<MP>　57.86（+2.59　+4.69%）
アリババ<BABA>　160.36（+7.43　+4.86%）
メルク<MRK>　101.68（+3.92　+4.00%）

アップル<AAPL>　273.01（+1.52　+0.56%）
マイクロソフト<MSFT>　472.34（+0.22　+0.05%）
アマゾン<AMZN>　226.21（+5.52　+2.50%）
アルファベットC<GOOG>　316.44（+16.79　+5.60%）
アルファベットA<GOOGL>　316.38（+16.72　+5.58%）
テスラ<TSLA>　414.69（+23.60　+6.03%）
エヌビディア<NVDA>　178.46（-0.42　-0.23%）
メタ<META>　609.76（+15.51　+2.61%）
ＡＭＤ<AMD>　212.05（+8.27　+4.06%）
イーライリリー<LLY>　1065.01（+5.31　+0.50%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース