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セールスフォースが決算受け下落 残存履行義務は堅調な伸びも売上高見通しが相殺=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/02/27 23:57

(NY時間09:57)(日本時間23:57)
セールスフォース<CRM> 294.09(-13.25 -4.31%)

 セールスフォース<CRM>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。重要な指標である進行中の残存履行義務は予想を若干上回っている。ただ、株価は軟調。ガイダンスも公表し、第1四半期と通期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。

 同社は人の指示を必要とせずに顧客サービスなどのタスクを完了させる「エージェント・フォース」の普及に注力してきた。10月にこの新サービスを開始したが、同様のビジョンを追求するマイクロソフト<MSFT>やサービスナウ<NOW>などのソフトウェア企業との競争に直面している。

 しかし、同社は期待外れのガイダンスにもかかわらず、エージェント・フォースの成約件数5000件をアピールしている。ベニオフCEOはインタビューで、「エージェント・フォースは第4四半期に信じられないほど好調だった」と述べていた。

 アナリストは「現在進行中の残存履行義務の堅調な伸びが、厳しい経済情勢を示唆する控えめなガイダンスによって相殺された」と述べている。「今回の見通しは保守的かもしれないが、経営陣は現在進行中の残存履行義務の伸びと売上実現のミスマッチを説明する必要がある」とも語っている。

(11-1月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.78ドル(予想:2.61ドル)
・売上高:99.9億ドル 7.6%増(予想:100.4億ドル)
   サブスク&サポート:94.5億ドル(予想:95.2億ドル)
   サービス:23.3億ドル(予想:23.7億ドル)
   プロフェッショナル&その他:5.42億ドル(予想:5.26億ドル)
・営業利益率(調整後):33.1%(予想:32.8%)
・前受収益(期末):207.4億ドル(予想:207.1億ドル)
・EBITDA(調整後):33.0億ドル(予想:32.9億ドル)
・残存履行義務:634億ドル(予想:620億ドル)
・進行中の残存履行義務:302億ドル(予想:301億ドル)
・FCF:38.2億ドル(予想:34.9億ドル)

(2-4月・第1四半期見通し)
・売上高:97.1~97.6億ドル(予想:99.1億ドル)
・1株利益(調整後):2.53~2.55ドル(予想:2.62ドル)
・進行中の残存履行義務:約10%増

(26年度通期見通し)
・売上高:405~409億ドル(予想:414.6億ドル)
・1株利益(調整後):11.09~11.17ドル(予想:11.19ドル)
・営業利益率(調整後):34%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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