メタが決算受け上昇　引き続き広告事業が好調＝米国株個別

（NY時間09:42）（日本時間22:42）
メタ<META>　577.64（+28.64　+5.22%）

　メタ<META>が決算を受け上昇。前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。前回に引き続き広告が好調で、予想を上回る広告収入を示している。同社のソーシャルアプリにおける広告収入は売上高の９８％を占めるが、広告事業がトランプ政権の継続中の貿易戦争をこれまで乗り切っていることを示した。

　同社はまた、支出を増加させる方針も明らかにした。これは、広告、アルゴリズム、パーソナライゼーションの改善を通じて事業の未来を牽引するＡＩへの高額な拡張を資金調達するため。他社との競争で大規模言語モデルやチャットボットの開発に追随するため、年間資本支出の見通しを引き上げた。「この修正はＡＩ関連事業を支援するための追加のデータセンター投資およびインフラハードウェアの予想コスト増加を反映している」と説明している。

　同社株は、トランプ関税による市場の売りの影響を受けても、他のＩＴ企業の大多数よりも良いパフォーマンスを示している。

　今回の決算を受けて目標株価を引き上げるアナリストも相次いでいる。「同社はセグメント内で最もクリーンなＧＰＵ対応企業のリーダーであり、そのイノベーションがより持続可能なエンゲージメントと売上成長を牽引していることを示している」といった指摘や、「同社は堅調な決算を報告したほか、第２四半期の見通しでＡＩロードマップに関する明確な方向性を示した。強力な実行力とＡＩの透明性を維持することで、市場からＡＩ投資、特に資本支出に対するより長い猶予期間を得られると強く認識している」との見解も出ていた。

（１－３月・第１四半期）
・１株利益：6.43ドル（予想：5.25ドル）
・売上高：423.1億ドル　16％増（予想：413.8億ドル）
　　　広告：413.9億ドル（予想：405.5億ドル）
　　　ファミリー・オブ・アプリ：419.0億ドル（予想：408.9億ドル）
　　　リアリティ・ラボ：4.12億ドル（予想：4.96億ドル）
　　　その他：5.10億ドル（予想：4.99億ドル）
・営業利益：175.6億ドル（予想：155.2億ドル）
・１日平均ファミリーサービス利用者数：34.3億人（予想：33.3億人）

（４－６月・第２四半期見通し）
・売上高：425～455億ドル（予想：440.6億ドル）

（通期見通し）
・総経費：1130～1180億ドル（予想：1135.5億ドル）
・資本支出：640～720億ドル（従来：600～650億ドル））（予想：592.7億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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