レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/06/17 07:39
*07:39JST 16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは317ドル高、中東リスク警戒感が緩和
■NY株式:NYダウは317ドル高、中東リスク警戒感が緩和
米国株式市場は反発。ダウ平均は317.30ドル高の42515.09ドル、ナスダックは294.38ポイント高の19701.21で取引を終了した。
主要7か国(G7)首脳会談でいくつかの通商協定合意の可能性をトランプ大統領が示唆し、投資家心理が改善し、寄り付き後、上昇。さらに、情勢悪化を回避すべくイランが核兵器開発問題を巡り協議再開を望んでいるとの報道に加えて、イランとイスラエル戦争でトランプ政権が依然外交的解決を優先している考えが明かになったことも手伝い、終日堅調に推移し、終了した。セクター別ではエネルギーや半導体・同製造装置やメディア・娯楽が上昇した一方で、不動産管理・開発が下落。
ソーシャルメディアのメタ・プラットフォームズ(META)はメッセージアプリ「ワッツアップ」に広告掲載を開始する計画を発表し新たな収益源確保を好感し、大幅高となった。鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)はトランプ政権が日本製鉄による同社買収を承認したことが好感され、上昇。
半導体のアドバンスト・マイクロ・システムズ(AMD)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。衣料品やアクセサリー販売のビクトリアズ・シークレット(VSCO)は物言う投資家のバリントン・キャピタル・グループが当社株の保有を拡大し、業績回復に向けた圧力を強めるとの期待に、上昇した。ステーブルコイン会社のサークル(CRCL)はトランプ政権が企業の利用拡大などを含めたステーブルコイン規制を承認する計画を期待し、上昇した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.67まで低下し、再び20を下回った。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は144円88銭まで強含み、中東脅威を受けたリスク回避が後退
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は143円65銭まで下落後、144円88銭まで上昇し、144円77銭で引けた。中東情勢への懸念緩和、米6月NY連銀製造業景気指数が5月から予想外に悪化したためドル売りが優勢となったのち、イランが核兵器開発をめぐり米国との協議再開を望んでいるとの報道を受け、中東情勢の悪化懸念に連れたリスク回避の円買いが後退。長期金利上昇に伴うドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは1.1615ドルまで上昇後、1.1554ドルまで反落し、1.1560ドルで引けた。ユーロ・円は166円80銭から167円46銭まで上昇。中東情勢悪化の懸念後退で、リスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドル1.3622ドルまで上昇後、1.3572ドルまで反落。英国首相が対米通商協議完了に向け、最終段階と発言し、期待感にポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8089フランまで下落後、0.8147フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いが後退した。
■NY原油:反落で70.25ドル、調整的な売りが増える
NY原油先物8月限は反落(NYMEX原油8月限終値:70.25 ↓1.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-1.04ドル(-1.46%)の70.25ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.84ドル-75.50ドル。アジア市場の序盤に75.50ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の前半にかけて67.84ドルまで反落。ただし、供給不安は解消されていないため、70.41ドルまで反発し、通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 44.41ドル +0.32ドル(+0.72%)
モルガン・スタンレー(MS) 130.90ドル +1.41ドル(+1.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)627.85ドル +14.31ドル(+2.33%)
インテル(INTC) 20.74ドル +0.60ドル(+2.97%)
アップル(AAPL) 198.42ドル +1.97ドル(+1.00%)
アルファベット(GOOG) 177.94ドル +2.06ドル(+1.17%)
メタ(META) 702.12ドル +19.25ドル(+2.81%)
キャタピラー(CAT) 362.44ドル +5.39ドル(+1.50%)
アルコア(AA) 29.01ドル +0.66ドル(+2.32%)
ウォルマート(WMT) 94.29ドル -0.15ドル(-0.15%)
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