ダウ先物は小幅安もナスダック１００は反発　楽観的な見方も＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:36）（日本時間21:36）
ダウ先物　44609（-68.00　-0.15％）
S＆P500　6278.75（+2.75　+0.04％）
ナスダック100先物　22926.50（+41.75　+0.18％）

　きょうの米株価指数先物市場で、ダウ先物は小幅安で推移しているものの、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００は反発。前日の米株式市場はトランプ関税の発表で利益確定売りが強まったが、本日はその動きが一服している。

　トランプ関税が当初の脅しほど厳しくならないのではとの楽観的な見方も出ているようだ。トランプ大統領は関税発動の期限を８月１日に再び先送りし、交渉に前向きな国に対しては柔軟な対応を取る姿勢も示した。

　トランプ大統領は８月１日の新たな期限について「１００％確定したものではない」と述べている。「相手国から別の言い方で連絡が来るなら、それに応じて柔軟に対応する用意がある」とも述べていた。

　この発言は、トランプ大統領が各国宛に新たな関税発動を通知する書簡を投稿した後に出されたもの。これは、新関税が当初懸念されていたほど厳しくはならないという見方を反映しており、「最悪期はすでに過ぎた」と考える投資家が増えているとの指摘も出ている。

　「詳細を見ても、今回発表された内容と以前の内容との違いを誰も正確に理解していない。前日の動きは株価が高値圏にある中で、利益確定売りが出た程度だと思う。７月の決算シーズンを前に一度調整が入ったというだけで、何か新しい大きな流れの変化が始まったとは思っていない」とのコメントも聞かれた。

　バイオシグ・テクノロジーズ<BSGM>が時間外で大幅高。同社は医療機器の企業だが、コモディティのトークン化プラットフォームを立ち上げるため、１１億ドル規模の資金調達契約を発表したことが材料視されている。最近買収したストリーメックス・エクスチェンジ社を通じて、転換社債１億ドルと１０億ドルの株式信用枠を獲得。最初の対象は金となる。

　医療機器のメリット・メディカル<MMSI>が時間外で上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）の暫定決算を公表し、売上高見通しが３．８０－３．８４億ドルと予想の３．７２億ドルを上回った。また、アロンソン氏が１０月３日付で新ＣＥＯに就任する人事も発表。

　エンフェーズ<ENPH>やソーラーエッジ<SEDG>といったクリーンエネルギー関連株が時間外で下落。トランプ大統領が新たな規制を提案し、太陽光および風力発電プロジェクトに対する税制優遇措置の適用の制限を試みていることが嫌気されている。

　ステーブルコイン発行のサークル・インターネット<CRCL>が時間外で反落。アナリストが「売り」の投資判断を付与した。「売り」の投資判断はこれで２社目となる。目標株価を８５ドルに設定しており、前日終値から５９％の下落余地を示している。

（NY時間08:46）（日本時間21:46）時間外
バイオシグ<BSGM>　14.32（+2.77　+23.98%）
メリット・メディカル<MMSI>　93.98（+2.86　+3.14%）
エンフェーズ<ENPH>　40.63（-1.83　-4.31%）
ソーラーエッジ<SEDG>　24.23（-2.20　-8.32%）
サークル<CRCL>　200.30（-7.16　-3.45%）

アップル<AAPL>　210.00(+0.05　+0.02％)
マイクロソフト<MSFT>　497.63(-0.09　-0.02％)
アマゾン<AMZN>　224.00(+0.53　+0.24％)
アルファベットC<GOOG>　178.20(+0.64　+0.36％)
アルファベットA<GOOGL>　177.43(+0.64　+0.36％)
テスラ<TSLA><TSLA>　297.39(+3.45　+1.17％)
メタ<META><META>　720.88(+2.53　+0.35％)
エヌビディア<NVDA>　159.38(+1.14　+0.72％)
ＡＭＤ<AMD>　137.15(+2.35　+1.74％)
イーライリリー<LLY>　772.85(-0.02　0.00％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース