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インテル、決算受け時間外で軟調 売上高は好調も1株損益が予想外の赤字=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/07/25 06:06

(NY時間17:06)(日本時間06:06)時間外
インテル<INTC> 22.49(-0.14 -0.63%)

 インテル<INTC>が時間外で軟調。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字となった一方、売上高は予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第3四半期の売上高見通しを示した。メーカー各社が関税発動前に在庫を積み増す動きなどを背景にPC業界が回復基調にあり同社の追い風となっている。

 第2四半期の1株損益に関しては19億ドルのリストラ費用を計上したことから1株0.45ドルの下押しとなったと説明。同社は約15%の人員削減を発表し、さらに自然減や事業分割による追加削減も見込まれ、年末までに従業員数を7万5000人体制にする計画。6月末時点から20%以上の削減となる。

 また、AIへの取り組みについてジンスナーCFOは、「18A」と呼ばれる新しい製造プロセスが順調に進んでおり、年末にかけて競争力ある製品が出荷される見込みだと述べた。その後継となる「14A」は、より外部顧客獲得に適した技術となる予定だとも述べた。同社はAI向け製品の発表にはまだ至っておらず、未開拓分野に向けた製品開発を進めている。「AIチップに対する世界的な需要の高まりは揺るがない事実であり、インテルはそのバリューチェーン内での立ち位置を見出さねばならない」との指摘も出ていた。

 アナリストからは、「売上高については上振れとガイダンス引き上げがあった一方、利益の実績および見通しは予想を下回った。タンCEOはわれわれが期待していたほどの成果を出せていないように見える」とのコメントも聞かれた。

(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.10ドル(予想:+0.01ドル)
・売上高:128.6億ドル 0.2%増(予想:118.8億ドル)
  インテル製品:118.1億ドル(予想:109.5億ドル)
  クライアント・コンピューティング:78.7億ドル(予想:72.9億ドル)
  データセンター&AI:39.4億ドル(予想:37.3億ドル)
  インテルファウンドリ:44.2億ドル(予想:43.9億ドル)
  その他:10.5億ドル(予想:9.37億ドル)
・粗利益率(調整後):29.7%(予想:36.6%)
・営業損益(調整後):5.03億ドルの赤字(予想:9.55億ドルの黒字)
・営業利益率(調整後):-3.9%(予想:+0.9%)

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:126~136億ドル(予想:126.4億ドル)
・1株利益(調整後):0ドル(予想:0.04ドル)
・粗利益率(調整後):36.0%(予想:37.3%)

(通期見通し)
・営業費用(調整後):約170億ドルを維持(予想:169.8億ドル)
・設備投資:180億ドルを維持(予想:181.3億ドル)
・ネット設備投資:80~110億ドルを維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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