ダウ先物は小動き　米雇用統計への反応は限定的＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:49）（日本時間22:49）
ダウ先物　44873（+10.00　+0.02％）
S＆P500　6103.25（-2.75　-0.05％）
ナスダック100先物　21856.50（-15.25　-0.07％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック１００とも小動き。先ほど発表になった１月の米雇用統計
は、非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）が１４．３万人増と予想を下回ったものの、前回分が大幅に上方修正されたことや、失業率が４．０％に低下したこと、そして平均時給が予想以上の伸びを示した。ＦＲＢの利下げに慎重な姿勢を裏付ける内容でもあることから、米株式市場はネガティブな反応も見せていたが、大きな動きには至っていない。

　一部からは「本日の米雇用統計で、ＦＲＢは恐らくあと１回は政策金利を据え置くだろう。数字特に驚きはなかったが、失業率の低下と賃金の大幅な伸びは、労働市場が依然として健全であることを意味する」との見解も出ていた。

　アマゾン<AMZN>が決算を受け時間外で下落している。稼ぎ頭のクラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ（ＡＷＳ）の売上高が予想を若干下回ったほか、第１四半期の売上高と営業利益の見通しも予想を下回っていた。ＡＩサービスをサポートするために支出を増やし続けていることを示唆している。

　ただ、これを受けてＩＴ・ハイテク株全体は、さほどネガティブな反応は見せていない。これまでのマグニフィセント７の決算発表から、ある程度織り込でいた面もあったようだ。

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が決算を受け時間外で大幅高。ＥＢＩＴＤＡが予想を上回ったほか、月間アクティブユーザー数も予想を上回った。また、第１四半期のガイダンスについても、予想を上回る売上高見通しを示したほか、ＥＢＩＴＤＡの見通しも予想以上だった。

　靴メーカーのスケッチャーズＵＳＡ<SKX>が時間外で大幅安。１株利益は予想を下回ったほか、ガイダンスでも第１四半期、通期とも予想を下回る見通しを示た。為替の大きな逆風が指摘されている。

　オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が決算を受け時間外で上昇。１株利益が予想を上回ったほか、グロスブッキングも予想を上回った。冬のホリデーシーズンにおける堅調な旅行需要が反映された。

（NY時間08:59）（日本時間22:59）時間外
ピンタレスト<PINS>　40.60（+7.01　+20.87%）
スケッチャーズＵＳＡ<SKX>　67.10（-8.52　-11.27%）
エクスペディア<EXPE>　191.18（+18.61　+10.78%）

アップル<AAPL>　232.52(-0.70　-0.30％)
マイクロソフト<MSFT>　416.60(+0.78　+0.19％)
アマゾン<AMZN>　232.76(-6.07　-2.54％)
アルファベット<GOOG>　193.10(-0.21　-0.11％)
テスラ<TSLA>　371.70(-2.62　-0.70％)
メタ<META>　715.00(+3.01　+0.42％)
エヌビディア<NVDA>　128.90(+0.22　+0.17％)
AMD<AMD>　109.60(-0.56　-0.51％)
イーライリリー<LLY>　874.30(+3.93　+0.45％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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