ダウ先物は上昇　トランプ大統領が鉄鋼とアルミに２５％の関税を課す方針＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:33）（日本時間22:33）
ダウ先物　44659（+238.00　+0.54％）
S＆P500　6084.00（+34.50　+0.57％）
ナスダック100先物　21772.75（+182.00　+0.84％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック１００とも上昇。米株式市場は、関税のインフレへの懸念や、大手ＩＴによる巨額のＡＩ投資の正当性に対する懸念から２週連続で下落した。ただ、本日はその動きも一服し、反発して始まりそうな気配となっている。

　ただ、関税のニュースは本日も話題を集めており、トランプ大統領は、今週、米国への輸入品に課税している国々に対しても相互関税を課す方針を発表するほか、鉄鋼とアルミニウムに２５％の関税を課す方針も示した。

　これを受けて鉄鋼とアルミ関連株が時間外で上昇。しかし、一部のアナリストからは「鉄鋼とアルミニウムの価格は追加関税で初めは価格が急騰するかもしれない。しかし、歴史が示すように、保護主義的な措置は裏目に出る可能性もある」との指摘も出ている。　

　今週は決算発表が続くほか、インフレ指標や小売売上高、そして明日のパウエルＦＲＢ議長の議会証言が予定されている。全体的に米雇用統計の雰囲気を再確認する内容になるのではとも見られているようだ。

　マクドナルド<MCD>が決算を時間外で受け上昇。取引開始前に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、海外市場が予想外に好調で既存店売上高が予想を上回った。日本や中東、フランスや英国などの海外部門が好調で、米国の不振を相殺する結果となった。

　医薬品のプライアント・セラピューティクス<PLRX>が時間外で急落。特発性肺線維症患者を対象としたベキソテグラストの臨床試験「ＢＥＡＣＯＮ－ＩＰＦ」（フェーズ２ｂ）への登録と投薬を自主的に一時停止した。この一時停止は、独立安全委員会の勧告を受けて決定された。

　半導体のセムテック<SMTC>が時間外で大幅安。同社はラック・アーキテクチャの変更により、２０２６年の「コッパーエッジ」製品の売上高が従来見通しの５０００万ドルを下回ると述べた。

（NY時間08:43）（日本時間22:43）時間外
マクドナルド<MCD>　298.87（+4.57　+1.55%）
プライアント<PLRX>　2.87（-4.92　-63.16%）
セムテック<SMTC>　40.39（-14.12　-25.90%）

アルコア<AA>　37.13（+1.01　+2.80%）
センチュリー・アルミニウム<CENX>　20.20（+1.51　+8.08%）
ニューコア<NUE>　138.50（+8.24　+6.33%）
クリーブランド・クリフス<CLF>　10.85（+0.81　+8.07%）
ＵＳスチール<X>　38.37（+1.39　+3.76%）
スチール・ダイナミクス<STLD>　133.86（+7.15　+5.64%）
コマーシャル・メタルズ<CMC>　53.00（+3.37　+6.79%）

アップル<AAPL>　229.35(+1.72　+0.76％)
マイクロソフト<MSFT>　412.80(+3.05　+0.74％)
アマゾン<AMZN>　230.40(+1.25　+0.55％)
アルファベット<GOOG>　188.90(+1.76　+0.94％)
テスラ<TSLA>　358.56(-3.06　-0.85％)
メタ<META>　719.85(+5.33　+0.75％)
エヌビディア<NVDA>　130.04(+0.20　+0.15％)
AMD<AMD>　108.14(+0.58　+0.54％)
イーライリリー<LLY>　878.60(+0.29　+0.03％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース