ダウ先物は４４１ドル安　米ＣＰＩが予想上回る　追加利下げ期待がさらに後退＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:37）（日本時間22:37）
ダウ先物　44267（-441.00　-0.99％）
S＆P500　6028.50（-63.75　-1.05％）
ナスダック100先物　21542.50（-244.25　-1.12％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも売りが強まっている。先ほど発表の１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）を受けて、米株式市場は売りの反応を強めている。

　米ＣＰＩは総合指数が前月比０．５％、コア指数で０．４％上昇と、予想を上回る内容となった。ディスインフレが進んでいない状況を明らかに示しており、ＦＲＢの追加利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下げは９月から１２月まで後退している状況。

　本日もパウエルＦＲＢ議長の下院での証言が予定されている。議長はきのうの上院での証言で「追加利下げを急いでいない」と述べていたが、本日も同様の内容が期待される。関税の影響についても、ほぼ明言を避けていたが、本日はどうか注目される。

　決算は続いているが、本日はシスコシステムズ<CSCO>が引け後に１１－１月期の決算を発表予定。

　ドラックストアや医療保険管理など総合ヘルスケアのＣＶＳヘルス<CVS>が決算を受け時間外で大幅高。株利益、売上高とも予想を上回った。既存店売上高の伸びも予想を上回っている。また、医療保険の給付の割合を示す医療給付率が予想以下だった。

　配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け時間外で大幅安。グロスブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。第１四半期のガイダンスでも、予想を下回るグロスブッキングの見通しを示した。

　スーパー・マイクロ<SMCI>が決算を受け時間外で大幅高。前日引け後に１０－１２月期（第２四半期）の暫定決算を公表し、１株利益、売上高とも予想を下回る見通しに修正したほか、通期の売上高見通しも下方修正した。ただ、リャンＣＥＯが「２６年度には４００億ドルの売上高を達成する道筋ができる」と語ったことを好感している。

　ギリアド・サイエンシズ<GILD>が決算を受け時間外で上昇。１株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでも予想を上回る見通しを示した。ＨＩＶ治療薬に対する需要が引き続き強い。

　フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け上昇。ＥＢＩＴＤＡ、マーケットプレイス受注額とも予想を上回った。今回の決算を受けて目標株価引き上げるアナリストが相次いでいる。

（NY時間08:47）（日本時間22:47）時間外
ＣＶＳヘルス<CVS>　60.25（+5.25　+9.55%）
リフト<LYFT>　12.49（-1.90　-13.20%）
スーパー・マイクロ<SMCI>　43.00（+4.39　+11.37%）
ギリアド<GILD>　100.19（+4.05　+4.21%）
ドアダッシュ<DASH>　203.00（+9.91　+5.13%）

アップル<AAPL>　231.20(-1.42　-0.61％)
マイクロソフト<MSFT>　407.68(-3.76　-0.91％)
アマゾン<AMZN>　229.86(-2.90　-1.25％)
アルファベット<GOOG>　185.33(-1.74　-0.93％)
テスラ<TSLA>　332.97(+4.47　+1.36％)
メタ<META>　715.00(-4.80　-0.67％)
エヌビディア<NVDA>　131.50(-1.30　-0.98％)
AMD<AMD>　110.06(-1.04　-0.94％)
イーライリリー<LLY>　856.05(-8.95　-1.03％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース