ダウ先物は下落　本日も売り先行で始まりそう　ウォルマートが決算受け時間外で下落＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:35）（日本時間22:35）
ダウ先物　44571（-140.00　-0.31％）
S＆P500　6144.75（-18.25　-0.30％）
ナスダック100先物　22194.00（-56.50　-0.25％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも下落。本日も米株式市場は売り先行で始まりそうだ。様々な懸念事項があるにもかかわらず、米株式市場は楽観的な雰囲気が続いている。しかし、さすがに最高値圏で推移していることから売りも出易い。また、取引開始前にウォルマート<WMT>が決算を発表し、個人消費に慎重な見方を示していたことも重石となっている模様。

　ただ、市場には強気な見方が多い。「トランプ大統領の関税引き上げの警告を投資家が受け流している。ここからまた１桁台後半のトータル・リターンあると予想している」と声も聞かれる。２０２５年は投資家にとって強さをさらに高めるチャンスになると考えており、上昇余地はまだまだあると見ているという。

　ウォルマート<WMT>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に１１－１月期（第４四半期）決算を発表し、既存店売上高や１株利益は予想を上回ったものの、通期の見通しが予想を下回ったている。個人消費への慎重な見方が反映されている。

　情報分析ソフトのパランティア<PLTR>が時間外で続落。同社株はＡＩ関連として注目を集め、年初来ですでに５０％近く上昇していたが、前日は１０％下落していた。前日に、トランプ政権が向こう５年間、年８％の防衛費削減計画をまとめるよう指示したと伝えられたことが響いた。

　半導体のＮＸＰセミコンダクターズ<NXPI>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の２１０ドルから２９０ドルに引き上げた。

　オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け時間外で下落。１株利益、売上高とも予想を上回る好調な内容ではあったものの、株価は冴えない反応。卸売部門の販売台数および粗利益が予想を下回ったことが嫌気されている模様。また、２５年度の具体的な利益目標が示されていない点も重石となっているようだ。

　栄養補助食品のハーバライフ・ニュートリション<HLF>が決算を受け時間外で大幅高。１株利益、売上高とも予想を上回った。また、新ＣＥＯにグラツィアーニ氏を任命する人事も発表した。

　動画配信プラットフォームを手掛けるビメオ<VMEO>が決算を受け時間外で大幅安。１株利益、売上高とも予想を下回った。第１四半期のガイダンスも予想を下回る売上高を見込んでいるほか、営業損益は予想外の赤字を見込んだ。

（NY時間08:45）（日本時間22:45）時間外
ウォルマート<WMT>　97.54（-6.46　-6.21%）
パランティア<PLTR>　107.87（-4.19　-3.74%）
ＮＸＰ<NXPI>　255.96（+10.38　+4.23%）
ハーバライフ<HLF>　7.20（+1.58　+28.11%）
ビメオ<VMEO>　5.86（-0.92　-13.57%）
カーバナ<CVNA>　264.50（-17.32　-6.15%）

アップル<AAPL>　244.20(-0.67　-0.27％)
マイクロソフト<MSFT>　415.27(+0.50　+0.12％)
アマゾン<AMZN>　224.95(-1.68　-0.74％)
アルファベット<GOOG>　187.03(-0.10　-0.05％)
テスラ<TSLA>　362.79(+2.23　+0.62％)
メタ<META>　698.90(-4.87　-0.69％)
エヌビディア<NVDA>　139.81(+0.58　+0.42％)
AMD<AMD>　114.98(+0.29　+0.25％)
イーライリリー<LLY>　866.50(-0.55　-0.06％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース