ダウ先物は反発　米政府機関の一部閉鎖は回避される見通し＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:41）（日本時間21:41）
ダウ先物　41112（+249.00　+0.60％）
S＆P500　5580.50（+53.00　+0.95％）
ナスダック100先物　19499.00（+250.00　+1.27％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも反発しており、本日は買い戻しが先行して始まりそうだ。本日に警戒されていた米債務上限問題のつなぎ予算の失効を迎えるが、民主党のシューマー上院院内総務が、トランプ政権のつなぎ予算案に賛成する意向を明らかにし、政府機関の一部閉鎖は回避される見通しとなった。９月末まで延長される。米経済への先行き不安は依然として根強いものの、本日は安堵感が広がっている模様。

　米株式市場では、トランプ大統領によるオン・オフを繰り返す関税政策が不透明感と市場のボラティリティを高めている。Ｓ＆Ｐ５００は前日に、高値から１０％超下落する、いわゆるテクニカルな調整局面に入った。一部からは、「僅か数週間で最高値から調整局面に入った。トランプ関税への不安が今回の売り圧力の大半を占め、投資家の米経済に対する先行きへの不安心理を悪化させている」といった声も聞かれる。

　先行き警戒感が根強い中、本日はプラス圏を維持できるか注目される。

　なお、日本時間２３時に３月調査分のミシガン大消費者信頼感指数の速報値が発表される。前回から低下が見込まれているが、トランプ大統領の関税政策が物価を押し上げるとの懸念から、前回３０年ぶりの高水準となっていた長期のインフレ期待は、前回同様に高水準が見込まれているようだ。

　アメックス<AXP>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を２６５ドルに設定した。

　サイバーセキュリティのルーブリック<RBRK>が決算を受け時間外で１８％高。売上高が予想を上回ったほか、サブスクリプションの年ベース経常収益（ＡＲＲ）も予想を上回った。

　フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブ<PTON>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を１０ドルとした。

　光ファイバー・ネットワーキング製品のアプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI>が時間外で急伸。アマゾン<AMZN>に対して、７９５万株を上限とする普通株購入を認めるワラントを発行した。

　廃棄物処理のラディウス・リサイクリング<RDUS>が急騰。前日引け後に日本の豊田通商＜8015＞の米国子会社が全株式を１株３０ドルで買収することで合意した。前日終値の１１９％高い水準。

（NY時間08:51）（日本時間21:51）時間外
アメックス<AXP>　261.00（+4.57　+1.78%）
ルーブリック<RBRK>　65.99（+10.71　+19.37%）
ペロトン<PTON>　6.54（+0.47　+7.74%）
アプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI>　24.10（+8.23　+51.86%）
ラディウス<RDUS>　28.58（+14.92　+109.22%）

アップル<AAPL>　211.22(+1.54　+0.73％)
マイクロソフト<MSFT>　382.79(+4.02　+1.06％)
アマゾン<AMZN>　197.12(+3.23　+1.67％)
アルファベット<GOOG>　166.63(+1.90　+1.15％)
テスラ<TSLA>　246.25(+5.57　+2.31％)
メタ<META>　603.25(+12.61　+2.13％)
エヌビディア<NVDA>　118.94(+3.36　+2.91％)
AMD<AMD>　99.43(+1.32　+1.35％)
イーライリリー<LLY>　807.79(+6.14　+0.77％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース