ダウ先物は小動き　次の材料探しの雰囲気に変化なし＝米国株

米株価指数先物（6月限）（NY時間08:38）（日本時間21:38）
ダウ先物　42940（+34.00　+0.08％）
S＆P500　5823.75（-2.75　-0.05％）
ナスダック100先物　20452.75（-35.75　-0.18％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小幅な推移となっている。特段の材料もなく３月期末が控える中、次の材料探しの雰囲気に変化はない。

　前日発表の３月調査の米消費者信頼感指数は弱い内容となり、米消費者の収入、事業、雇用に関する見通しは１２年ぶりの低水準に落ち込んでいた。全体も２１年７月以来の低水準。しかし、米株式市場はネガティブな反応をさほど見せず、小幅高で終えていた。

　景況感などのソフトデータは先行きの不透明感を示す内容が相次いでいるものの、小売売上高や生産、米雇用統計などのハードデータは米経済の底堅さを示している。エコノミストからは、「センチメントは先行き不透明感を示唆しているものの、景気後退が目前に迫っていることを意味するわけではない」との見解も聞かれる。「ソフトデータはひどい状況だが、行動は言葉よりも雄弁に語っており、ハードデータを見ると、ソフトデータで示されているほどの崩壊は起きていない」と語っている。

　ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が時間外で大幅高。同社の取締役会がビットコインを保有資産に加える計画を承認したことで動意づいている。

　ｅコマースでのペット用品販売を手掛けるチューイー<CHWY>が決算を受け時間外で上昇。１株利益、ＥＢＴＤＡが予想を上回った。ガイダンスも公表し、第１四半期の売上高は予想を上回る見通しを示した。

　生物工学的人体組織などを手掛けるヒューマサイト<HUMA>が時間外で大幅安。１株２ドルで２５００万株の新株発行増資を発表したことが嫌気されている。前日終値から約３０％のディスカウントとなる。

　がん治療薬開発のイミュノーム<IMNM>が時間外で上昇。最高技術責任者（ＣＴＯ）のツァイ氏が同社株を購入した。

　バイオ医薬品のサミット・セラピューティクス<SMMT>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。

（NY時間08:48）（日本時間21:48）時間外
ゲームストップ<GME>　28.13（+2.73　+10.75%）
チューイ<CHWY>　35.00（+1.39　+4.14%）
ヒューマサイト<HUMA>　2.00（-0.88　-30.43%）
イミュノメ<IMNM>　7.47（+0.52　+7.46%）
サミット・セラピューティクス<SMMT>　21.30（+1.06　+5.24%）

アップル<AAPL>　224.40(+0.65　+0.29％)
マイクロソフト<MSFT>　394.90(-0.26　-0.07％)
アマゾン<AMZN>　206.49(+0.78　+0.38％)
アルファベット<GOOG>　171.55(-1.24　-0.72％)
テスラ<TSLA>　283.98(-4.16　-1.44％)
メタ<META>　626.75(+0.44　+0.07％)
エヌビディア<NVDA>　118.74(-1.95　-1.62％)
AMD<AMD>　114.25(-0.56　-0.49％)
イーライリリー<LLY>　850.00(-2.35　-0.28％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース