ダウ先物は小動き　明日の米雇用統計待ち＝米国株

米株価指数先物（6月限）（NY時間08:51）（日本時間21:51）
ダウ先物　42635（+135.00　+0.32％）
S＆P500　6001.75（+20.75　+0.35％）
ナスダック100先物　21849.25（+82.75　+0.38％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小動き。先ほど発表の米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことや、米中首脳が電話会談を行ったとのニュースも流れ、上下動する場面もあったが、基本的には小動きに終始している。米中首脳の電話会談の詳細はまだ伝わっていない。

　前日発表の米経済指標は弱い内容で、労働市場の鈍化と企業景況感の低下が示され、米株式市場に重くのしかかっていたが、市場は次第に楽観的になる中、ＩＴ・ハイテク株を中心に堅調な動きを続けていた。

　第１四半期の決算シーズンが底堅かったことが投資家心理を回復させているほか、トランプ大統領が直ぐに猶予措置を発表する中、関税への警戒感も後退しているようだ。

　しかし、関税については一部から、「関税措置のさらなる痛手が待ち受けている可能性は消えていない。関税の影響は第２四半期、もしくは第３四半期にも市場心理を冷やす可能性がある」との声は根強い。ただ、インフレ圧力が驚くほど高まっていない点は励まされるとも指摘している。短期的に関税が企業利益を圧迫する期間は数四半期続くことが予想されるとも述べていた。

　市場は明日の米雇用統計を待っている。非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は１２．６万人増が予想されており、労働市場の鈍化を示すと見られている。ただ、失業率は前回と変わらずの４．２％の完全雇用水準が見込まれ、平均時給も前年比３．７％と高い水準が見込まれている状況。

　本日も方向感のない展開となるか注目される。

　カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーといったアパレルブランドを傘下に持つＰＶＨ<PVH>が決算を受け時間外で下落。通期の１株利益の見通しを下方修正したほか、第２四半期も予想を下回る１株利益の見通しを示した。

　衛星画像のプラネット・ラブズ<PL>が決算を受け時間外で大幅高。ＥＢＩＴＤＡが予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。通期の売上高見通しも上方修正した。欧州各国の国防費増額からの恩恵。

　データベースのプラットフォームを手掛けるモンゴＤＢ<MDB>が決算を受け時間外で大幅高。１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正したほか、第２四半期も予想を上回る見通しを示した。

　工作キット、パーティーグッズなど日用品の廉価販売を手掛けるファイブ・ビロウ<FIVE>が決算を受け時間外で大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の１株利益と売上高の見通しを上方修正している。

　ペット用品のｅコマースを手掛けるチューイー<CHWY>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。一方、目標株価は従来の４１ドルから４３ドルに引き上げている。それも現行よりも低い水準。

（NY時間09:01）（日本時間22:01）時間外
ＰＶＨ<PVH>　72.50（-8.31　-10.28%）
プラネット・ラブズ<PL>　4.99（+1.00　+25.06%）
モンゴＤＢ<MDB>　236.04（+36.31　+18.18%）
ファイブ・ビロウ<FIVE>　133.05（+11.81　+9.74%）
チューイ<CHWY>　45.85（-1.43　-3.02%）

アップル<AAPL>　203.72(+0.90　+0.44％)
マイクロソフト<MSFT>　465.00(+1.13　+0.24％)
アマゾン<AMZN>　210.01(+2.78　+1.34％)
アルファベットC<GOOG>　171.82(+2.43　+1.43％)
アルファベットA<GOOGL>　170.50(+2.45　+1.46％)
テスラ<TSLA><TSLA>　321.89(-10.16　-3.06％)
メタ<META><META>　690.36(+2.41　+0.35％)
エヌビディア<NVDA>　141.80(-0.12　-0.08％)
ＡＭＤ<AMD>　118.88(+0.30　+0.25％)
イーライリリー<LLY>　770.00(+4.16　+0.54％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース