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ラブロフ発言で懸念一服 売り一巡後に下げ渋る動きも=米国株前半

レポート

配信元:MINKABU PRESS

投稿: 2022/02/15 03:45

NY株式14日(NY時間13:34)
ダウ平均   34583.68(-154.38 -0.44%)
ナスダック   13823.46(+32.31 +0.23%)
CME日経平均先物 27065(大証終比:-35 -0.13%)

 きょうのNY株式市場、前半はリスク回避の雰囲気が強まり、ダウ平均は続落して始まった。下げ幅は一時300ドルを超えたが、売りが一巡すると下げ渋る動きも出ている。きょうはIT・ハイテク株への買いが強まっており、相場全体をサポートしている。ナスダックはプラス圏で推移。米国債利回りは上昇しているものの、IT・ハイテク株が買われている具体的な材料は見当たらないが、成長株への調整も峠を越し、下値では短期筋のショートカバーや押し目買いも出ているのかもしれない。

 現在の株式市場のリスクは、ウクライナ情勢とFRBの積極利上げだが、ウクライナ情勢に関しては土曜日の米ロ首脳会談でも出口が見えず、今週中にもロシアが大規模な侵攻を行うのではとの警戒感が広がっている。しかし、ロシアのラブロフ外相が西側との対話継続をプーチン大統領に提案し、それが了承されたと述べたことで懸念はひとまず小康状態といった状況。ウクライナ側も妥協案を示すとの観測も出ているようだ。ただ、緊張状態に変化はない。

 一方、先週の強い米CPIやブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派な発言で、市場はFRBの積極利上げへの期待を高めている。年内FF金利先物市場では、若干ではあるが、3月のFOMCを待たずに利上げを実施する可能性を織り込む動きが出ている。インフレは高いものの、あくまで緊急時ではないことから、可能性はかなり低いとも見られている。

 ただ、0.25%ずつの利上げと仮定して、FRBによる年内7回の利上げを期待する見方は一層強まっている。年末までに1.75%-2.00%までの利上げを見込む動きだが、過度な利上げに否定的な見解も多い一方、そこまで利上げを実施しても景気後退に陥ることはないとの声も出ているようだ。

 市場は明日の米生産者物価指数と今週の米FOMC議事録の公表を待っている状況。

 決算については概ね好調に推移しており、先週末時点でS&P500企業の利益は前年比31%増と予想されている。

 IT・ハイテクや旅行関連は買われているものの、銀行やエネルギー、産業株は売りに押されている。

 個別にグッドイヤー<GT>が急反発。同社は決算やインフレに対するコメントを受けて、先週末に27%急落していたが、きょうは買い戻しが強まっている。複数のアナリストが投資判断と目標株価を引き上げていた。急速な調整後に株価は公正な評価となっているという。

グッドイヤー<GT> 16.20(+0.43 +2.69%)

アップル<AAPL> 168.85(+0.21 +0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 295.12(+0.08 +0.03%)
アマゾン<AMZN> 3138.67(+72.80 +2.37%)
アルファベットC<GOOG> 2705.38(+22.78 +0.85%)
テスラ<TSLA> 878.00(+18.00 +2.09%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 217.01(-2.54 -1.16%)
AMD<AMD> 116.49(+3.31 +2.92%)
エヌビディア<NVDA> 243.34(+3.85 +1.61%)
ツイッター<TWTR> 35.95(+0.11 +0.31%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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AAPL

アップル

 

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+8.00

(+4.88%)

200.00

(00:15)

+2.41

(+1.22%)

191.96

(00:15)

+4.57

(+2.44%)

10.86

(00:15)

-0.21

(-1.90%)

467.56

(00:15)

+6.79

(+1.47%)

125.83

(00:15)

-2.45

(-1.91%)

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テスラ

 

251.52

(00:15)

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