ダウ先物は小動き　米中協議待ち　次の材料探し＝米国株

米株価指数先物（6月限）（NY時間08:44）（日本時間21:44）
ダウ先物　42818（+22.00　+0.05％）
S＆P500　6020.25（+10.00　+0.17％）
ナスダック100先物　21859.50（+38.00　+0.17％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小幅に上昇。トランプ政権と中国との２日目の協議がロンドンで開始しており、市場にはその結果待ちの雰囲気が広がっている。関税に関しては市場も落ち着いて見つつあるが、波乱がないか注視している状況。両国の貿易摩擦で目立った進展がない中、投資家は慎重姿勢は維持している。

　本日はそれ以外に特段の材料もなく、米中協議を待つ展開になりそうだ。市場には楽観的な雰囲気が広がっており、２月の最高値を再度目指す展開も期待されているが、税制改革法案の財政赤字への影響も警戒される中、ここから先は上値に慎重になりつつある面もありそうだ。４月安値から記録的な水準まで回復した株式市場も新たな材料を待っている状況。
　
　明日は５月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表が控えている。市場は、現在の関税水準がどの程度、経済に波及しているかを探っているが、現段階ではＣＰＩにまだ大きな影響は出ていないと見られている模様。ＦＲＢは、来週のＦＯＭＣに向けて委員が発言を控えるブラックアウト期間に入っているが、ＦＲＢの利下げへの慎重姿勢に変化はないものと見られている。

　マクドナルド<MCD>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に２段階引き下げ、目標株価を２６０ドルとした。ウォール街の予想では最低水準。

　広告・マーケティングのテックターゲット<TTGT>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。短期的な転換点がまだ見通せないことを理由に挙げている。

　コンビニを展開するケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY>が決算を受け大幅高。１株利益、ＥＢＩＴＤＡとも予想を大きく上回った。燃料部門の利益改善と市場シェア拡大が要因。

　バイオ医薬品のインスメッド<INSM>が時間外で大幅高。臨床試験（フェーズ２）で主要評価項目を含むすべての評価項目を達成したと発表した。

　加工食品のＪＭスマッカー<SJM>が決算を受け時間外で下落。１株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想をやや下回った。同社は、コーヒー事業に対する関税が今会計年度の利益に重くのしかかると説明。これは、同社にとって厳しい状況が続いていることを示す。

（NY時間08:54）（日本時間21:54）時間外
マクドナルド<MCD>　300.51（-4.27　-1.40%）
テックターゲット<TTGT>　7.33（-0.34　-4.43%）
クラッカー・バレル<CBRL>　58.58（-2.16　-3.56%）
ケーシーズ<CASY>　493.00（+53.71　+12.23%）
インスメッド<INSM>　88.97（+18.29　+25.88%）
ＪＭスマッカー<SJM>　103.50（-8.35　-7.47%）

アップル<AAPL>　201.26(-0.19　-0.09％)
マイクロソフト<MSFT>　471.99(-0.76　-0.16％)
アマゾン<AMZN>　217.17(+0.19　+0.09％)
アルファベットC<GOOG>　177.78(+0.15　+0.08％)
アルファベットA<GOOGL>　176.20(+0.11　+0.06％)
テスラ<TSLA><TSLA>　315.07(+6.49　+2.10％)
メタ<META><META>　702.00(+7.94　+1.14％)
エヌビディア<NVDA>　143.30(+0.67　+0.47％)
ＡＭＤ<AMD>　121.72(-0.01　-0.01％)
イーライリリー<LLY>　777.20(+3.49　+0.45％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース