ダウ先物は上昇　関税の動向注視の一方、今週のＩＴ・ハイテク企業の決算発表待ち＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:39）（日本時間21:39）
ダウ先物　44644（+104.00　+0.23％）
S＆P500　6348.00（+13.25　+0.21％）
ナスダック100先物　23274.00（+49.75　+0.21％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも上昇。市場は関税に関する最新の動向を注視する一方、今週始まるＩＴ・ハイテク企業の決算発表を待っている。先週はＳ＆Ｐ５００とナスダックが伴に最高値を更新し、良好な週となった。一方、ダウ平均は僅かに下落して終えている。

　ホワイトハウスは関税に対する立場を改めて強調。日曜日にラトニック米商務長官が「８月１日が各国に対する関税支払いの厳格な期限だ」と発言。一方、「８月１日以降も米国と交渉することは可能」とも述べた。
　
　決算シーズンは好調なスタート切っており、これまでに決算を発表したＳ＆Ｐ５００企業５９社のうち、８６％以上が市場予想を上回る利益を計上している。

　今週はアルファベット<GOOG><GOOGL>やテスラ<TSLA>といったマグニフィセント７の決算発表が予定されており、予想を上回る内容となれば、米株式市場はさらなるサポートを得る可能性がある。マグニフィセント７は今回の決算で１４％の増益が見込まれている一方、その他のＳ＆Ｐ５００企業４９３社はわずか３．４％と見られている模様。

　「決算シーズン開始時点でＳ＆Ｐ５００は最高値圏にある。ここを冴えない決算なしで乗り切れるかが、相場の上昇トレンドを維持する上で非常に重要になる」といったコメントも出ている。

　ベライゾン<VZ>が決算を受け時間外で上昇。１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の１株利益のガイダンスも上方修正した。無線通信料金の値上げと最近の税制改正が寄与した。

　ドミノ・ピザ<DPZ>が決算を受け時間外で上昇。米既存店売上高がフランチャイズ、直営店ともに予想を上回った。

　ツイッターの創業者ドーシー氏が率いるフィンテック企業ブロック<XYZ>が時間外で上昇。Ｓ＆Ｐ５００株価指数の算出銘柄に採用された。変更は２３日の取引開始前に実施される。

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の３７ドルから４５ドルに引き上げた。先週末終値よりも２１％高い水準。マクロ経済の改善傾向を背景に挙げている。

（NY時間08:49）（日本時間21:49）時間外
ベライゾン<VZ>　42.25（+1.41　+3.45%）
ドミノ・ピザ<DPZ>　479.98（+14.03　+3.01%）
ブロック<XYZ>　79.70（+6.88　+9.45%）
ピンタレスト<PINS>　38.92（+1.81　+4.88%）

アップル<AAPL>　212.65(+1.47　+0.70％)
マイクロソフト<MSFT>　507.05(-3.00　-0.59％)
アマゾン<AMZN>　226.60(+0.47　+0.21％)
アルファベットC<GOOG>　187.75(+1.81　+0.97％)
アルファベットA<GOOGL>　186.90(+1.84　+0.99％)
テスラ<TSLA><TSLA>　335.10(+5.45　+1.65％)
メタ<META><META>　707.00(+2.72　+0.39％)
エヌビディア<NVDA>　172.62(+0.21　+0.12％)
ＡＭＤ<AMD>　157.60(+0.61　+0.39％)
イーライリリー<LLY>　773.91(+2.20　+0.29％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース