メタ、決算受け大幅高　好調な広告事業がＡＩへの積極投資を支える＝米国株個別

（NY時間09:40）（日本時間22:40）
メタ<META>　783.16（+87.95　+12.65%）

　メタ<META>が大幅高となっており、本日のＩＴ・ハイテク株の上げを先導。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第３四半期の売上高見通しを示した。今回の決算は広告事業の成長がＡＩ分野への積極投資を支えていることが示唆された。

　また、通期の総経費、資本支出の見通しを従来から拡大。同社は、ＡＩ関連の能力拡大に向けて積極的に追加の設備投資を模索しており、２０２６年の資本支出および経費の伸び率は２０２５年を上回るとの見通しを示した。

　ザッカーバーグＣＥＯは声明で「すべての人に向けたパーソナル・スーパーインテリジェンスの構築を信じている」と述べ、数十億人に新しいテクノロジーを届けるためのインフラを構築する資源がわれわれにはあると強調した。

　アナリストは「同社が示した第３四半期の予想を上回る売上高見通しは、大規模なインフラ投資を引き続き支えるものとなっている。２０２５年の設備投資の上限は引き続き７２０億ドルのままだが、同社はすべての人にスーパーインテリジェンスを提供するというビジョンの実現に向け、２０２６年には設備投資を約１０００億ドルに増やす可能性が高いことを示唆した」と述べている。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益：7.14ドル（予想：5.89ドル）
・売上高：475.2億ドル　22％増（予想：448.3億ドル）
　　広告：465.6億ドル（予想：440.7億ドル）
　　ファミリー・オブ・アプリ：471.5億ドル（予想：444.0億ドル）
　　リアリティ・ラボ：3.70億ドル（予想：3.86億ドル）
　　その他：5.83億ドル（予想：5.01億ドル）
・営業利益：204.4億ドル（予想：172.4億ドル）
・広告インプレッション数：11％増（予想：6.91％増）
・広告単価：9％増（予想：7.58％増）
・１日平均ファミリーサービス利用者数：34.8億人（予想：34.2億人）

（７－９月・第３四半期見通し）
・売上高：475～505億ドル（予想：462億ドル）

（通期見通し）
・総経費：1140～1180億ドル（従来：1130～1180億ドル）（予想：1140.1億ドル）
・資本支出：660～720億ドル（従来：640～720億ドル）（予想：677.9億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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