ダウ先物は上昇　米ロ首脳会談への期待や半導体関税の発表も好意的に＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:43）（日本時間21:43）
ダウ先物　44507（+195.00　+0.44％）
S＆P500　6409.00（+38.00　+0.60％）
ナスダック100先物　23602.50（+179.75　+0.77％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも上昇しており、米株式市場は前日流れを継続して始まりそうだ。プーチン大統領とトランプ大統領の会談に関する報道が買い手掛かりとなっている模様。ロシア政府はロ米の首脳が今後数日以内に会談を行う予定だと発表した。ルビオ米国務長官によれば、首脳会談は一時的な停戦に向けた十分な進展があることが前提条件になると述べていた。

　また、トランプ大統領の新たな半導体関税の発表も好意的に受け止められているようだ。トランプ大統領が半導体とチップの輸入に対して新たに１００％の関税を課すと発表したものの、「米国内で製造している、または製造を確約している企業」には適用されないと明言した。

　この発表は、前日材料となったアップルが今後４年間で米国内企業やサプライヤーに対して追加で１０００億ドルを支出する計画を明らかにした直後に出された。アップルは本日も上昇しており、株価指数をサポートしている。

　一部からは、「４月初旬の関税緊張時をピークに主要資産クラスのボラティリティが大幅に低下している。一部の株価指数では１カ月物の実現ボラティリティが昨年６月以来の低水準となっている」といった声も出ている。

　イーライリリー<LLY>が時間外で下落。同社は取引開始前に決算を発表しているが、肥満薬の経口治験薬が後期の臨床試験で平均１１％の体重減少を示したとも発表した。この結果は期待の下限にあたる水準で、市場では失望感に繋がっている模様。

　民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー＆ビー<ABNB>が決算を受け時間外で下落。好調な内容ではあったものの、宿泊予約数の伸びに不満が出ているようだ。

　フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け上昇。第３四半期のガイダンスで、予想を上回るマーケットプレイス受注額の見通しを示したことが好感されている。

　ガラスメーカーで通信機器のコーニング<GLW>が時間外で上昇。アップル<AAPL>との２５億ドル規模の拡大提携が好感されている。

　エネルギー施設の水処理を手掛けるアリス・ウォーター<ARIS>が時間外で大幅高。同業のウエスタン・ミッドストリーム<WES>が同社を買収することで合意した。企業価値は約２０億ドルで評価。ニューメキシコ州のデラウェア盆地におけるインフラ基盤の拡大が目的。

（NY時間08:53）（日本時間21:53）時間外
エアビー＆ビー<ABNB>　121.51（-8.99　-6.89%）
ドアダッシュ<DASH>　275.75（+17.67　+6.85%）
コーニング<GLW>　66.93（+2.95　+4.61%）
アリス・ウォーター<ARIS>　24.06（+4.13　+20.72%）
ウエスタン・ミッドストリーム<WES>　39.99（-0.34　-0.84%）

アップル<AAPL>　219.34(+6.09　+2.86％)
マイクロソフト<MSFT>　528.20(+3.26　+0.62％)
アマゾン<AMZN>　221.41(-0.90　-0.40％)
アルファベットC<GOOG>　198.47(+1.55　+0.79％)
アルファベットA<GOOGL>　197.63(+1.54　+0.79％)
テスラ<TSLA>　320.71(+0.80　+0.25％)
メタ<META>　775.00(+3.01　+0.39％)
エヌビディア<NVDA>　181.87(+2.45　+1.37％)
ＡＭＤ<AMD>　166.83(+3.71　+2.27％)
イーライリリー<LLY>　690.00(-56.37　-7.55％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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