ダウ先物は２３５ドル高　決算は好スタート　ただ、高値警戒感も根強い＝米国株

米株価指数先物（12月限）（NY時間08:41）（日本時間21:41）
ダウ先物　46735（+235.00　+0.51％）
S＆P500　6735.25（+48.75　+0.73％）
ナスダック100先物　25001.75（+239.25　+0.97％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００が上昇。本日はＩＴ・ハイテク株も時間外で上昇しており、ナスダック１００も反発している。エヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>が時間外で２％高。

　想定を上回る好調な企業決算が相次ぎ、中国との貿易摩擦激化への懸念を相殺している。取引開始前にバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表していたが、ともに好調な内容でトレーディング、投資銀行部門とも予想を上回った。バンカメについては純受取利息（ＮＩＩ）も注目されたが、予想を上回る内容となった。モルガン・スタンレーの株式トレーディングはライバルのゴールドマン<GS>を上回る内容。

　前日の大手銀の決算と合わせて、７－９月期の決算は好スタートを切っているようだ。これがＩＴ・ハイテクまで続くかどうか注目される。

　ただ、上値警戒感も否めない状況もあり、ストラテジストからは、「株式市場はこの先しばらく横ばい圏で推移する可能性が高い」との指摘も出ている。米中の貿易戦争の不透明感が続く限り、最高値付近でもみ合う展開が続くのではとの見方を示した。

　また、米政府機関の閉鎖も続いており、市場にとって逆風になるとしている。「政府閉鎖が長引けば長引くほど、短期的な経済的損失は大きくなり、それが企業や消費者の信頼感を損なう。決算でも、企業の業績見通しに影響が出るだろう」と語った。

　「決算シーズン全体としては予想以上に良い結果が出るかもしれないが、政府閉鎖の解除や中国との貿易関係が明確になるまでは、市場に追い風となるとは限らない」とも述べた。

　プラスチック部品・機器メーカーのヒレンブランド<HI>が時間外で大幅高。投資会社のローンスター・ファンズが同社買収で合意した。１株３２ドルの現金での買収。前日終値よりも２１％高い水準。

　ピザチェーンのパパ・ジョンズ<PZZA>が時間外で大幅高。アポロ・グローバル<APO>が同社を１株６４ドルで非公開化する提案を行ったと伝わった。

（NY時間08:51）（日本時間21:51）時間外
ヒレンブランド<HI>　31.46（+4.97　+18.76%）
パパ・ジョンズ<PZZA>　54.00（+5.32　+10.93%）

アップル<AAPL>　249.99(+2.22　+0.90％)
マイクロソフト<MSFT>　516.09(+2.52　+0.49％)
アマゾン<AMZN>　217.95(+1.56　+0.72％)
アルファベットC<GOOG>　246.95(+0.76　+0.31％)
アルファベットA<GOOGL>　246.12(+0.67　+0.27％)
テスラ<TSLA>　434.50(+5.26　+1.23％)
メタ<META>　713.50(+4.85　+0.68％)
エヌビディア<NVDA>　184.95(+4.92　+2.73％)
ＡＭＤ<AMD>　223.61(+5.52　+2.53％)
イーライリリー<LLY>　813.50(+1.15　+0.14％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース