ダウ先物は小幅高の一方、ＩＴ・ハイテク株は時間外で堅調＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:38）（日本時間22:38）
ダウ先物　48480（+15.00　+0.03％）
S＆P500　6915.50（+28.25　+0.41％）
ナスダック100先物　25735.75（+161.00　+0.63％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物は小幅高の一方、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００は上昇。ＩＴ・ハイテク株が時間外で堅調に推移している。

　クリスマス週の始まりとなる本日、ＩＴ・ハイテク株が持ち直せるのかを市場は見極めようとしている。先週はＡＩ関連が持ち直し、特に不振が目立っていたオラクル<ORCL>が上昇を牽引していた。中国のバイトダンスが、米国のＴｉｋＴｏｋ事業を新たな合弁会社に売却し、その合弁会社にオラクルが参加することで合意したとの報道を受けて急伸していた。そのほか、エヌビディア<NVDA>も回復基調を示していた。

　しかし、投資家の間では割高感への懸念も根強く、資金が出遅れ株へローテーションする中、ＡＩ株が年末にかけて再び主導権を維持できるのかに注目を集めている。また、Ｓ＆Ｐ５００が重要なテクニカル水準を維持できていないことから、年末年始の「サンタクロース・ラリー」が実現するかどうかにも懐疑的な見方が出ている状況。

　なお、米株式市場はクリスマスイブの水曜日に短縮取引となり、木曜日はクリスマスで休場となる。

　半導体のマーベル・テクノロジー<MRVL>が時間外で上昇。アナリストが来月開催のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー（ＣＥＳ）を前に、同社を「ポジティブ・カタリスト・ウォッチ」に指定した。

　オラクル<ORCL>が時間外で３日続伸。アナリストが「買い」の投資判断を再確認した。目標株価は２８０ドルと先週末終値から４６％の高い水準。

　コングロマリットのハネウェル<HON>が時間外で下落。取引開始前に１０－１２月期（第４四半期）および通期ガイダンスの修正を公表。１株利益や売上高の見通しを下方修正した。今回の修正は、１０月３０日にスピンオフが完了したアドバンスト・マテリアルズ事業を非継続事業として再分類したことを反映したもの。

　ロケット開発のロケット・ラボ<RKLB>が時間外で上昇。同社史上最大となる単一案件で、１８基の衛星を設計・製造する契約を獲得したと発表。

　投資・会計ソフトウエアのクリアウォーター・アナリティクス<CWAN>が時間外で上昇。投資グループが同社の買収で合意した。

（NY時間08:48）（日本時間22:48）時間外
マーベル<MRVL>　86.31（+2.22　+2.64%）
オラクル<ORCL>　197.00（+5.03　+2.62%）
ハネウェル<HON>　197.19（-1.92　-0.97%）
ロケット・ラボ<RKLB>　73.36（+2.84　+4.03%）
クリアウォーター・アナリティクス<CWAN>　24.16（+1.91　+8.58%）

アップル<AAPL>　273.49(-0.18　-0.07％)
マイクロソフト<MSFT>　487.71(+1.79　+0.37％)
アマゾン<AMZN>　228.76(+1.41　+0.62％)
アルファベットC<GOOG>　311.00(+2.39　+0.77％)
アルファベットA<GOOGL>　309.59(+2.43　+0.79％)
テスラ<TSLA>　487.60(+6.40　+1.33％)
メタ<META>　661.89(+3.12　+0.47％)
エヌビディア<NVDA>　184.09(+3.10　+1.71％)
ＡＭＤ<AMD>　217.90(+4.47　+2.09％)
イーライリリー<LLY>　1073.38(+1.94　+0.18％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース