レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/11/16 15:30
NY株式15日(NY時間16:20)
ダウ平均 33592.92(+56.22 +0.17%)
S&P500 3991.73(+34.48 +0.87%)
ナスダック 11358.41(+162.19 +1.45%)
CME日経平均先物 28010(大証終比:-20 -0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。序盤は買いが強まり、ダウ平均は一時450ドル超上昇する場面が見られた。取引開始前に発表になった米生産者物価指数(PPI)が先週の米消費者物価指数(CPI)と同様に、インフレのピークの兆しを示唆したことが株式市場の買い戻しを強めていた。
市場からは、「FRBの軸足変更が早まった可能性もある。必要なのは、現場の価格が実際にどうなるのか。そして、上がっていないことを認識することだ」との声も出ていた。
また、中国の動向もセンチメント改善に寄与しているという。前日の米中首脳会談で両首脳が、両国間の緊張緩和を呼び掛けたことや、中国政府がゼロコロナ規制を緩和方向へ傾けようとしているほか、不動産セクターへの支援などもあり、市場には中国経済に対する楽観論が広がっている。
ただ、後半になってダウ平均は失速。ロシアのロケット弾がNATO加盟国のポーランドに着弾し、2人が死亡したと伝わった。ポーランドのモラウィエツキ首相は、臨時の国家安全保障会議を招集。このニュースをきっかけに一気にリスク選好の雰囲気が後退し、ダウ平均は下げに転じる場面も見られた。
買い戻しが続いている米株式市場だが、いずれ悪循環に陥るとの慎重な声も出ている。株式市場の上昇はインフレ対策に反する動きでもあり、FRBはあまり気分が良くないという。一方、先週からの反発で下振れリスクは確実に緩和されているとも指摘。そのため、株式市場は年内は多少の変動があっても上昇を続ける可能性があるが、2023年に入ると高金利が実際の経済活動を鈍らせ始めていることが意識され、株式市場を圧迫する可能性が警戒されるという。
きょうはウォルマート<WMT>が上昇し、ダウ平均をサポート。決算を発表しておりガイダンスでは通期の1株利益は以前同様に減益見通しを示したものの、従来からは上方修正し、売上高も上方修正した。同社はまた、200億ドルの自社株買いも承認。在庫は12.4%増加したが、これはインフレに関連して増えたもので、状況は大幅に改善していると述べたことも勇気づけられた模様。
ネットフリックス<NFLX>が4日続伸。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを再開したことが材料視された。
メディアのパラマウンド<PARA>が上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が第3四半期に、パラマウント株の保有を17億ドルまで増やしたことが明らかとなった。
太陽光発電機器のショールズ・テクノロジーズ<SHLS>が決算を受け上昇。売上高見通しを上方修正したほか、EBITDAの見通しも従来のレンジ下限を引き上げた。
特殊化学のエコビスト<ECVT>が大幅安。筆頭株主のCCMPキャピタル・アドバイザーズが傘下のファンドを通じて、1600万株の売り出しを開始した。
写真や動画、音楽などの素材提供のゲッティ・イメージス<GETY>が決算を受け大幅安。予想を上回る良好な決算ではあったものの、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想を下回った点が嫌気されている。
バイオ医薬品の4Dモレキュラー・セラピューティクス<FDMT>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を68ドルに設定。前日終値の5倍を超えている。
ライフサイエンスのアゼンタ<AZTA>が決算受け大幅高。同社の取締役会が15億ドルの自社株買いを承認した。
ネットフリックス<NFLX> 310.20(+10.93 +3.65%)
ウォルマート<WMT> 147.44(+9.05 +6.54%)
パラマウント<PARA> 19.44(+0.95 +5.14%)
ショールズ<SHLS> 27.40(+4.93 +21.94%)
エコビスト<ECVT> 8.67(-1.13 -11.53%)
ゲッティ・イメージ<GETY> 5.86(-1.11 -15.93%)
4Dモレキュラー<FDMT> 18.69(+5.20 +38.55%)
アゼンタ<AZTA> 56.75(+10.17 +21.83%)
アップル<AAPL> 150.04(+1.76 +1.19%)
マイクロソフト<MSFT> 241.97(+0.42 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 98.94(+0.45 +0.46%)
アルファベットC<GOOG> 98.72(+2.69 +2.80%)
テスラ<TSLA> 194.42(+3.47 +1.82%)
メタ・プラットフォームズ<META> 117.08(+2.86 +2.50%)
AMD<AMD> 76.37(+2.84 +3.86%)
エヌビディア<NVDA> 166.66(+3.71 +2.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
関連銘柄
銘柄名称
株価
前日比
212.50
(09:15)
+1.29
(+0.61%)
97.35
(09:15)
+1.29
(+1.34%)
184.42
(09:15)
-2.97
(-1.58%)
26.34
(09:15)
-0.27
(-1.01%)
533.25
(08:59)
-1.32
(-0.25%)
5.98
(05:35)
+0.11
(+1.87%)
3.37
(09:15)
+0.13
(+4.01%)
1.91
(08:03)
-0.08
(-4.02%)
160.89
(09:15)
-1.17
(-0.72%)
549.00
(09:15)
-5.44
(-0.98%)
395.26
(09:15)
+1.22
(+0.31%)
1,131.72
(09:15)
+6.08
(+0.54%)
108.92
(09:15)
-0.10
(-0.09%)
11.74
(09:15)
-0.01
(-0.09%)
3.61
(09:15)
-0.18
(-4.75%)
282.16
(09:15)
-9.87
(-3.38%)
97.25
(08:59)
+1.21
(+1.26%)
この銘柄の最新ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。