レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/07/14 04:58
NY株式13日(NY時間15:46)
ダウ平均 30804.04(-177.29 -0.57%)
ナスダック 11254.78(-9.95 -0.09%)
CME日経平均先物 26515(大証終比:+75 +0.28%)
NY時間の終盤に入って米株式市場は下げ渋る動きを見せている。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅に続落して始まった。下げ幅は一時400ドルを超えた。取引開始前に6月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、総合指数が前年比9.1%上昇し、1981年以来最大の上昇率となった。予想も上回っている。食品とエネルギー価格を除いたコア指数も5.9%と予想を上回った。今回の数値は金曜日の米雇用統計の強さと伴に、FRBの積極利上げを正当化する内容。
市場からは、コア指数が恐ろしいほどのスピードで進行しており、今月のFOMCでの0.75%ポイントの利上げは確実視されるほか、1.00%ポイントの利上げもあり得る数字だとの声も聞かれる。短期金融市場では4分の3程度の確率で1.00%ポイントの利上げを織り込む動きが見られている。コア指数がこれだけ強く上昇しているとFRBも無視できないという。
ただ、後半になるとIT・ハイテク株中心に買い戻しが見られている。米国債利回りが急低下したことがサポート。バイデン大統領が「きょうの米CPIは古いデータで、ガソリン価格はこの30日間下落している」と述べたことが安心感に繋がったのかもしれない。本日の米CPIは前月比ベースではエネルギー価格の大幅上昇が全体の伸びの約半分を占めた。ガソリン価格は前月比11.2%上昇し、前年同月比では60%上昇した。1980年3月以来の大幅な伸び。ただ、その後はバイデン大統領の言う通りにガソリン価格は急低下しており、次の7月分の米CPIも急速に伸びが鈍化する可能性がある。
市場は第2四半期決算も引き続き注視。きょうはデルタ航空<DAL>が取引開始前に決算を発表。1株利益は公言通りに黒字を回復したものの予想には届かなかった。コスト増が引き続き強い旅行需要の重石となっている。
決算に対して投資家は、景気後退の可能性を判断するために、ガイダンスを注意深く見守っているようだ。明日はJPモルガン<JPM>やモルガン・スタンレー<MS>などの大手銀が発表を予定。
ツイッター<TWTR>が上昇。前日引け後に440億ドル規模の買収合意の履行求めてマスク氏を提訴した。市場からは、ツイッター側が法的に有利で、買収を完了するよう求める裁判所命令を勝ち取ることができるとの見方も出ている。
ファスナーや切削工具など工業・建設製品を提供するファスナル<FAST>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。
アパレルのスティッチ・フィックス<SFIX>が大幅高。同社はオンラインでパーソナル・スタイリング・プラットフォームを手掛ける。投資会社の取締役兼ゼネラルパートナーであるガーリー氏が同社株を543万ドル相当購入したことが材料視されている。
バイオ医薬品のアタラ・バイオセラピューティック<ATRA>が急落。多発性硬化症治療薬「ATA188」の臨床試験(第2フェーズ)の中間解析が終了したと発表。入手可能なデータ分析に基づき、今回6カ月間の拡張障害状態スケール(EDSS)のデータでは、12カ月間実施した場合の予測値の結論を出すには不十分と判断した。
バイオ医薬品のヒューマニジェン<HGEN>が77%急落。新型ウイルス薬の臨床試験の主要評価項目で統計的に有意性を達成しなかったと発表した。
eコマースで食品や医薬品を販売するボックスト<BOXD>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を8ドルとした。前日から5倍弱高い水準。
アプリの収益化を手掛けるアイアンソース<IS>が急伸。ゲームアプリ開発のユニティ・ソフトウェア<U>が同社を約44億ドルで買収することで合意した。全て株式交換による取引でアイアンソースの株主は1株につきユニティ株を0.1809株を受け取る。
デルタ航空<DAL> 29.64(-1.45 -4.66%)
ファスナル<FAST> 47.07(-2.93 -5.85%)
スティッチ・フィックス<SFIX> 5.78(+0.64 +12.45%)
アタラ・バイオ<ATRA> 3.91(-4.76 -54.91%)
ヒューマニジェン<HGEN> 0.59(-2.40 -80.27%)
ボックスト<BOXD> 1.90(+0.27 +16.56%)
アイアンソース<IS> 3.35(+1.12 +50.00%)
ユニティ<U> 32.58(-7.19 -18.07%)
アップル<AAPL> 145.69(-0.17 -0.11%)
マイクロソフト<MSFT> 252.15(-1.53 -0.60%)
アマゾン<AMZN> 110.42(+1.20 +1.10%)
アルファベットC<GOOG> 2240.32(-56.67 -2.47%)
テスラ<TSLA> 713.32(+14.11 +2.02%)
メタ・プラットフォームズ<META> 163.37(+0.10 +0.06%)
AMD<AMD> 77.87(+1.51 +1.97%)
エヌビディア<NVDA> 151.89(+1.07 +0.71%)
ツイッター<TWTR> 36.67(+2.61 +7.65%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
関連銘柄
銘柄名称
株価
前日比
247.04
(01:15)
-0.06
(-0.02%)
103.96
(01:15)
-4.15
(-3.84%)
212.80
(01:15)
+0.09
(+0.04%)
7.34
(01:15)
+0.09
(+1.24%)
61.79
(00:59)
+0.30
(+0.49%)
74.60
(01:15)
-0.18
(-0.24%)
177.37
(01:15)
-3.82
(-2.11%)
257.40
(00:58)
-3.94
(-1.51%)
657.50
(01:15)
-10.63
(-1.59%)
129.60
(00:59)
-0.37
(-0.28%)
397.90
(01:15)
-6.10
(-1.51%)
126.63
(01:15)
-3.65
(-2.80%)
4.85
(01:15)
-0.28
(-5.46%)
302.80
(01:15)
-27.73
(-8.39%)
25.65
(00:58)
-1.63
(-5.98%)
この銘柄の最新ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。