ダウ先物は軟調　次の材料待ち　デルタ航空が決算受け大幅高＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:35）（日本時間21:35）
ダウ先物　44661（-58.00　-0.13％）
S＆P500　6303.75（-3.50　-0.06％）
ナスダック100先物　23049.00（-3.75　-0.02％）

　きょうの米株価指数先物市場で、ダウ先物は軟調な一方、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００は横ばい。トランプ大統領の通商政策を巡る不透明感の中、米株式市場は次の材料待ちとなっているようだ。市場はさらに株価を押し上げる新たな材料を待っている。

　関税に関する報道は、特定国への関税や銅に対する措置が伝わっているが、米国株の最高値更新を支えた反発を大きく崩すには至っていない。米経済の底堅さや、決算シーズンやＡＩへの期待が、通商政策に対する懸念が残る中でも米株式市場を支えている。

　ストラテジストは「市場の下落局面はリスク資産への投資を増やす好機と捉えるべきだ」と述べている。「関税はボラティリティと不確実性をもたらすが、中期的には市場への影響は限定的だろう。われわれの基本シナリオでは、リスク資産は緩やかに上昇していくと見ている」と語った。

　デルタ航空<DAL>が決算を受け時間外で大幅高。１株利益、売上高とも予想を上回った。同社は関税に伴う不確実性から公表を見送っていた通期のガイダンスを復活した。

　シリアルのＷＫケロッグ<KLG>が時間外で急騰。イタリアの菓子メーカー、フェレロが同社を約３０億ドルで買収する方向で合意に近づいていると伝わった。週内にも合意が発表される可能性があるという。

　産銅のフリーポート・マクモラン<FCX>が時間外で上昇。前日引け後にトランプ大統領が、銅輸入に対し８月１日から５０％の関税を課すと正式に表明したことが材料視されている。

　ディスカウントストアのダラー・ツリー<DLTR>が時間外で上昇。同社の取締役会が、自社株買い枠を総額２５億ドルに再設定したことが好感されている。

　メーカー向けソフトウエア開発のオートデスク<ADSK>が下落。競合のＰＴＣ<PTC>の買収を検討していると報じられた。ただ、ＰＴＣ<PTC>も時間外で下落。

（NY時間08:45）（日本時間21:45）時間外
デルタ航空<DAL>　56.93（+6.23　+12.29%）
ＷＫケロッグ<KLG>　26.45（+8.95　+51.14%）
フリーポート<FCX>　46.54（+0.95　+2.08%）
ダラー・ツリー<DLTR>　106.05（+1.30　+1.24%）
オートデスク<ADSK>　298.50（-8.77　-2.85%）
ＰＴＣ<PTC>　200.15（-10.32　-4.90%）

アップル<AAPL>　210.07(-1.07　-0.51％)
マイクロソフト<MSFT>　502.30(-1.21　-0.24％)
アマゾン<AMZN>　221.76(-0.78　-0.35％)
アルファベットC<GOOG>　177.29(-0.37　-0.21％)
アルファベットA<GOOGL>　176.23(-0.39　-0.22％)
テスラ<TSLA><TSLA>　299.13(+3.25　+1.10％)
メタ<META><META>　730.60(-2.18　-0.30％)
エヌビディア<NVDA>　164.45(+1.57　+0.96％)
ＡＭＤ<AMD>　143.05(+4.64　+3.35％)
イーライリリー<LLY>　787.00(+0.08　+0.01％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース