ダウ先物は横ばい　関税が企業業績にどのように影響しているかに注目＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:58）（日本時間21:58）
ダウ先物　44527（-20.00　-0.04％）
S＆P500　6348.25（+3.50　+0.06％）
ナスダック100先物　23334.25（-7.75　-0.03％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも横ばい。市場は関税が企業業績にどのように影響しているかに注目している。８月１日の関税の猶予期限を前にした貿易交渉の不確実性が高まる中で、米株式市場は最高値圏を維持している。

　しかし、株価のバリュエーションが割高で推移していことも事実で、足元の決算が好調でも、投資家の反応は鈍い状況。市場は関税の企業業績への影響に関するより具体的な情報を待っている。

　ストラテジストは「良い決算も出ているが、それだけでは今後の展望を判断するのは難しい。今回の決算シーズンでは、関税がどこにどれだけ影響を与えるかを見極めることに重点を置いている」と述べた。

　Ｓ＆Ｐ５００は最高値を更新しており、１２カ月先の予想利益に対して約２２倍の株価収益率（ＰＥＲ）で取引されている。

　ＧＭ<GM>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、関税が利益を１１億ドル押し下げ、３５％の減益となった。

　カナダのｅコマース大手のショッピファイ<SHOP>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。

　オランダの半導体、ＮＸＰセミコンダクターズ<NXPI>が下落。底堅い内容ではあったものの、全体的に物足りない内容との受け止めのようだ。

　たばこのフィリップ・モリス<PM>が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回った。加熱式たばこの出荷本数も予想を下回っている。アイコスについては、日本でのシェア拡大が寄与。

　ピーボディ・エナジー<BTU>、ウォリアー・メット<HCC>など石炭株が時間外で上昇。中国政府が許可水準を超えて生産している炭鉱の閉鎖を警告し、業界の過剰生産能力の抑制に乗り出したことが材料視されている。

（NY時間09:08）（日本時間22:08）時間外
ＧＭ<GM>　52.26（-0.95　-1.79%）
ＮＸＰ<NXPI>　220.00（-8.27　-3.62%）
ショッピファイ<SHOP>　126.30（-2.13　-1.66%）
フィリップ・モリス<PM>　169.55（-10.93　-6.06%）

ピーボディ・エナジー<BTU>　16.76（+0.85　+5.34%）
ウォリアー・メット<HCC>　57.00（+2.62　+4.82%）
ラマコ・リソーシズ<METC>　21.23（+0.36　+1.72%）

アップル<AAPL>　213.07(+0.59　+0.28％)
マイクロソフト<MSFT>　510.75(+0.69　+0.14％)
アマゾン<AMZN>　229.91(+0.61　+0.27％)
アルファベットC<GOOG>　192.50(+1.35　+0.71％)
アルファベットA<GOOGL>　191.43(+1.33　+0.70％)
テスラ<TSLA><TSLA>　329.22(+0.73　+0.22％)
メタ<META><META>　716.54(+3.57　+0.50％)
エヌビディア<NVDA>　171.04(-0.34　-0.20％)
ＡＭＤ<AMD>　156.60(-0.40　-0.25％)
イーライリリー<LLY>　765.50(+3.32　+0.44％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース