ダウ先物は小幅高　イベント待ちの中、高値圏での力強い値動きは維持＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:49）（日本時間21:49）
ダウ先物　45027（+15.00　+0.03％）
S＆P500　6435.25（+12.50　+0.19％）
ナスダック100先物　23586.00（+94.75　+0.40％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物は小幅高の一方、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００は上昇。Ｓ＆Ｐ５００やナスダックは前日も小幅ながらも最高値を更新するなど、米株式市場は高値圏での力強い値動きを維持している。

　今週に重要イベントの反応待ちの雰囲気の中、それを通過すれば再び上値を目指すとの楽観的な雰囲気が米株式市場に広がっているようだ。決算も今週は発表のピークを迎え、Ｓ＆Ｐ５００企業のうち１５０社超が発表を予定。

　メタ<META>とマイクロソフト<MSFT>、アマゾン<AMZN>、アップル<AAPL>といったマグニフィセント７のほか、本日も先ほどボーイング<BA>やＰ＆Ｇ<PG>、メルク<MRK>、ユナイテッドヘルス<UNH>などの大手企業が発表していた。ヘルスケア企業はややネガティブな反応も見られているものの、そのほかはまずまずといったところ。

　決算の好調さが相場を支援しており、これまでに決算を発表したＳ＆Ｐ５００企業１７０社のうち、８３％超が予想を上回る利益を計上している。

　ボーイング<BA>が決算を受け時間外で堅調。売上高が予想を上回ったほか、１株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。商用航空機が予想以上に堅調だった。また、フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）の赤字も予想を大きく下回っている。

　医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を下回った。また、通期に関しても予想を下回る１株利益および経常収益の見通しを示した。２００８年以来の減益見通し。

　ドメインを手がけるベリサイン<VRSN>が時間外で下落。筆頭株主のバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が保有株の約３分の１を売却すると伝わった。

　貨物輸送のＵＰＳ<UPS>が決算を受け時間外で下落。１株利益が予想をやや下回った。また、現在のマクロ環境の不透明感を踏まえ、売上高および利益のガイダンスは提示していない。

　メルク<MRK>が決算を受け時間外で下落。主力のキイトルーダは堅調に推移したものの、第２の主力製品であるＨＰＶワクチン「ガーダシル」が中国での需要急減により打撃を受け、同国向けの出荷を停止したことが嫌気されている。

（NY時間08:59）（日本時間21:59）時間外
ボーイング<BA>　240.40（+3.99　+1.69%）
ユナイテッドヘルス<UNH>　269.10（-13.02　-4.62%）
ベリサイン<VRSN>　286.50（-19.48　-6.37%）
ＵＰＳ<UPS>　99.30（-2.28　-2.24%）
メルク<MRK>　80.41（-3.65　-4.34%）

アップル<AAPL>　214.03(-0.02　-0.01％)
マイクロソフト<MSFT>　513.50(+1.00　+0.20％)
アマゾン<AMZN>　233.41(+0.62　+0.27％)
アルファベットC<GOOG>　193.05(-0.37　-0.19％)
アルファベットA<GOOGL>　192.08(-0.50　-0.26％)
テスラ<TSLA>　325.15(-0.44　-0.14％)
メタ<META>　718.75(+1.12　+0.16％)
エヌビディア<NVDA>　178.98(+2.23　+1.26％)
ＡＭＤ<AMD>　175.42(+1.76　+1.01％)
イーライリリー<LLY>　780.00(-28.11　-3.48％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース