ダウ平均、ナスダックとも反発　アップルに買い強まる＝米国株序盤

NY株式6日（NY時間12:18）（日本時間01:18）
ダウ平均　　　44228.70（+116.96　+0.27%）
ナスダック　　　21127.05（+210.50　+1.01%）
CME日経平均先物　40865（大証終比：+55　+0.13%）

　きょうのＮＹ株式市場、ダウ平均が反発しているほか、ナスダックも大幅に反発している。アップル<AAPL>に買いが強まっており、両指数の上げを先導しているようだ。

　アップル<AAPL>は本日、米国内生産に向けて１０００億ドルを追加投資する方針を明らかにすると伝わった。トランプ大統領がホワイトハウスで明らかにする。米国生産の拡大を表明することで、アイフォーンへの高関税を回避する狙い。発表にはアップルのクックＣＥＯも同席する見通し。

　ただ、市場には様子見ムードも広がっており、最新の企業決算を精査する展開となっている。決算に対する市場の反応はまちまちだが、全体的に好調な内容が多いとの認識で共有しているようだ。

　一方、ダウ平均は先週から下げが続くなど、調整の雰囲気も出ている。ただ、強気な見方は根強く「市場には一時的な調整が必要だ。相場は一直線には動かないが、基調は依然として強気だと考えている」との声も聞かれる。

　半面、米大手証券からは「市場は景気後退の可能性を軽視している」との慎重な声も出ている状況。

　先週の米雇用統計を受けて、米労働市場に黄色信号が点灯しているものの、ＦＲＢの早期利下げ期待が経済をサポートしてくれるとの期待が投資家のセンチメントを支えている状況に変化はない。

　マクドナルド<MCD>が決算を受け上昇。既存店売上高が予想を上回った。特に、海外が好調だった。ポップカルチャーに焦点を当てたコラボ商品や低価格メニューが消費者の景気不安を緩和。

　ＡＭＤ<AMD>が決算を受け下落。全体的に好調な決算ではあったものの、中国市場へのアクセスについて依然不透明だと警告したことが嫌気されている模様。米国の輸出規制は緩和されたものの、売上高見通しに中国向けＡＩ半導体の売り上げは含まれていないと説明した。

　ディズニー<DIS>が決算を受け下落。全体的には好調な決算ではあったものの、株価は冴えない反応。一部投資家の期待を下回った模様。従来型のＴＶネットワークやスポーツ番組の売上高が予想を下回り、テーマパークやストリーミング事業の好調なパフォーマンスがかすむ結果となった点が嫌気されているようだ。

　スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が決算を受け大幅安。売上高が予想を若干下回ったほか、ＥＢＩＴＤＡも予想を下回った。広告収入の伸び減速が嫌気されている模様。

　サーバーのスーパー・マイクロ<SMCI>が決算を受け大幅安。２６年度通期の売上高見通しを下方修正したほか、第１四半期についても予想を下回る見通しを示した。今回の決算は、同社が需要をどこまで取り込めるのか、疑念を生じさせている模様。

　電気自動車（ＥＶ）のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が決算を受け下落。ＥＢＩＴＤＡの赤字が予想以上だった。通期についてもＥＢＩＴＤＡの赤字見通しを下方修正している。

　電気自動車（ＥＶ）のルーシッド<LCID>が決算を受け下落。通期の生産台数の見通しを下方修正している。

マクドナルド<MCD>　306.85（+8.08　+2.70%）
ディズニー<DIS>　114.87（-3.45　-2.92%）
スナップ<SNAP>　7.71（-1.68　-17.87%）
スーパー・マイクロ<SMCI>　45.13（-12.13　-21.18%）
リビアン<RIVN>　11.75（-0.40　-3.29%）
ルーシッド<LCID>　2.19（-0.24　-9.71%）

アップル<AAPL>　214.79（+11.87　+5.85%）
マイクロソフト<MSFT>　526.69（-1.06　-0.20%）
アマゾン<AMZN>　218.96（+5.21　+2.44%）
アルファベットC<GOOG>　196.53（+1.21　+0.62%）
アルファベットA<GOOGL>　195.74（+1.07　+0.55%）
テスラ<TSLA>　317.60（+8.88　+2.88%）
エヌビディア<NVDA>　178.60（+0.34　+0.19%）
メタ<META>　771.70（+8.24　+1.08%）
AMD<AMD>　162.50（-11.81　-6.78%）
イーライリリー<LLY>　748.08（-17.87　-2.33%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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