ダウ先物は小動き　弱いＡＤＰは利下げ期待を正当化　ただ、反応は限定的＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:53）（日本時間21:53）
ダウ先物　45305（-3.00　-0.01％）
S＆P500　6464.25（+7.00　+0.11％）
ナスダック100先物　23479.25（+30.50　+0.13％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小動きで推移している。先ほど発表のＡＤＰ雇用統計が弱い内容となり、前日の米求人件数とともに今月のＦＯＭＣでの利下げ期待を裏付ける内容となった。

　ただ、市場は明日の米雇用統計を確認したい意向も強く、反応は限定的となっている。今回の弱さは９月利下げを正当化するには十分だが、景気後退を示すほどではないとの解釈のようだ。短期金融市場では今月のＦＯＭＣでの利下げ確率が９５％程度で推移している。

　明日の米雇用統計も前回同様に弱い内容が予想されており、非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は７．５万人増、失業率は４．３％への上昇が見込まれている状況。

　ストラテジストからは、「年末にかけてこうした圧力は強まるだろうが、ホリデーシーズンまでは株式市場の上昇基調に大きな支障はない」との見解も出ている。ただ、「企業が採用も解雇もしない経済が、これまで比較的堅調だった景気の構図を徐々に押し下げていくだろう」といった声も聞かれる。

　本日はこのあと日本時間２３時に８月のＩＳＭ非製造業景気指数が発表される。

　アパレルのアメリカン・イーグル<AEO>が決算を受け時間外で大幅高。俳優のシドニー・スウィーニーさんを起用した広告がＳＮＳ上で大きな話題となったことが奏功した。

　資産運用のティー・ロウ・プライス<TROW>が時間外で上昇。取引開始前にゴールドマン<GS>が同社に最大１０億ドルを出資し、個人投資家向けに未公開市場の商品販売で提携すると発表した。退職に備え資産形成を目指す貯蓄者や富裕層の投資家向けの幅広い投資商品で協業していくという。

（NY時間09:03）（日本時間22:03）時間外
セールスフォース<CRM>　241.30（-15.15　-5.91%）
アメリカン・イーグル<AEO>　17.23（+3.61　+26.51%）
ティー・ロウ<TROW>　114.41（+9.04　+8.58%）

アップル<AAPL>　237.56(-0.91　-0.38％)
マイクロソフト<MSFT>　503.84(-1.51　-0.30％)
アマゾン<AMZN>　230.88(+4.89　+2.16％)
アルファベットC<GOOG>　229.45(-1.65　-0.71％)
アルファベットA<GOOGL>　228.95(-1.71　-0.74％)
テスラ<TSLA>　337.30(+3.21　+0.96％)
メタ<META>　749.94(+12.89　+1.75％)
エヌビディア<NVDA>　170.65(+0.03　+0.02％)
ＡＭＤ<AMD>　160.20(-1.93　-1.19％)
イーライリリー<LLY>　736.00(-1.83　-0.25％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース