ダウ先物は小幅高に転じる　米ＰＰＩが予想外の前月比低下＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:35）（日本時間21:35）
ダウ先物　45789（+32.00　+0.07％）
S＆P500　6556.50（+34.75　+0.53％）
ナスダック100先物　24010.25（+136.25　+0.57％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物が小幅高となっているほか、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００も上昇。先ほど発表の８月の米生産者物価指数（ＰＰＩ）が予想外の前月比低下となり、市場の利下げ期待をさらに強化している。発表後に米株価指数先物は上昇の反応を見せ、ダウ先物はプラスに転じる展開。

　明日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）も要確認ではあるが、来週のＦＯＭＣでの利下げはほぼ確実のようだ。ただし、０．５０％ポイントの大幅利下げへの期待までは高まっていない。

　来週のＦＯＭＣではＦＯＭＣ委員の金利見通し（ドット・プロット）も公表されるが、委員が年内あと何回の利下げを見込んでいるかが焦点となりそうだ。現在、短期金融市場では来週を含めてあと２回の利下げを完全に織り込み、７５％の確率で３回を織り込んでいる状況。

　オラクル<ORCL>が決算を受けて時間外で大幅高となっており、ＩＴ・ハイテク株をけん引。他のＡＩインフラ株も連れ高となっている。受注残にあたる残存履行義務（ＲＰＯ）が急増したことや、２６年度通期のクラウドインフラの売上高が急増する見通しを示したことが好感されている模様。

　半導体設計ソフトのシノプシス<SNPS>が決算を受け時間外で大幅安。前日引け後に５－７月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。知的財産（ＩＰ）事業が不振だった。

　経営管理ソフトを手掛けるビル<BILL>が時間外で上昇。アクティビスト（物言う株主）のエリオットが同社株を大量保有したと伝わった。

　ｅコマースでのペット用品販売を手掛けるチューイー<CHWY>が決算を受け時間外で下落。好決算ではあったものの、上振れが劇的ではなかったとの評価も出ている。

（NY時間08:45）（日本時間21:45）時間外
オラクル<ORCL>　318.40（+76.89　+31.84%）
シノプシス<SNPS>　455.50（-148.87　-24.63%）
ビル<BILL>　54.20（+3.28　+6.44%）
ホーリー<HLLY>　3.35（-0.32　-8.72%）
チューイー<CHWY>　38.32（-3.78　-8.98%）

アップル<AAPL>　232.69(-1.66　-0.71％)
マイクロソフト<MSFT>　506.71(+8.30　+1.67％)
アマゾン<AMZN>　237.00(-1.24　-0.52％)
アルファベットC<GOOG>　240.68(+0.74　+0.31％)
アルファベットA<GOOGL>　240.39(+0.76　+0.32％)
テスラ<TSLA>　350.20(+3.23　+0.93％)
メタ<META>　764.97(-0.73　-0.10％)
エヌビディア<NVDA>　176.16(+5.40　+3.16％)
ＡＭＤ<AMD>　162.50(+6.68　+4.29％)
イーライリリー<LLY>　748.00(-2.61　-0.35％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース