ダウ先物は小幅高　米政府機関閉鎖が１０日目に突入で視界不良　決算待ち＝米国株

米株価指数先物（12月限）（NY時間08:45）（日本時間21:45）
ダウ先物　46663（+70.00　+0.15％）
S＆P500　6783.25（+4.00　+0.06％）
ナスダック100先物　25300.75（+11.50　+0.05％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小幅高で推移。米政府機関閉鎖は１０日目に突入した。前日に米上院はつなぎ予算案をめぐる２つの対立法案を７回目の採決でも可決できず、閉鎖は継続している。現時点で、共和党と民主党の交渉が進展している兆候はない。膠着状態により、米政府発表の経済統計が不足しており、市場は材料を見つけにくい状況となっている。

　「政府閉鎖によってわれわれは視界不良の中で市場を運転しているようなものだ。市場は複数の要因のバランスを取ろうとしている」との声も出ている。

　今週はデルタ航空<DAL>とペプシコ<PEP>が７－９月期決算を発表し、消費の底堅さを示す良好な結果を示していた。株式市場の上昇を維持するには至らなかったが、来週の大手銀を皮切りに７－９月期の決算が本格化してくる。米経済指標の発表もなく、ＦＲＢの利下げの行方も掴めない中、決算に関心が集中しそうだ。

　本日は日本時間２３時にミシガン大消費者信頼感指数が発表される。米政府機関の閉鎖で米政府の統計が発表されない中、数少ない手掛かりとして注目されるが、根強い高インフレと労働市場の減速で、米消費者のセンチメントはさらに低下していそうだ。

　ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が決算を受け時間外で下落。好決算ではあったものの、株価は冴えない反応。シンＣＦＯは「６－８月期に入り、関税の影響を感じ始めている」と警告したことが嫌気されている模様。

　ソフトウェア開発のエラスティック<ESTC>が大幅高。２６年度の通期の売上高見通しを上方修正した。この２カ月で２度目の上方修正となる。さらに５億ドルの自社株買いプログラムも発表した。

　肥料のモザイク<MOS>が時間外で下落。第３四半期のリン酸塩の生産量が同社の想定を下回ったと発表した。同社は要因として、一部工場での機械的トラブルおよび別工場での電力供給の中断を挙げている。

　栄養補助食品のユサナ・ヘルス・サイエンス<USNA>が暫定決算を受け時間外で大幅安。１株損益が０．３６ドルの赤字になるとの見通しを発表した。売上高は約２．１４億ドル。営業利益も大幅な減益を見込んでいる。

　ライフサイエンス向け金融サービスのＳＷＫ<SWKH>が時間外で大幅高。ランウェイ・グロース・ファイナンス<RWAY>が同社を買収することで最終合意に達したと発表した。

（NY時間08:55）（日本時間21:55）時間外
エラスティック<ESTC>　92.00（+10.45　+12.81%）
リーバイス<LEVI>　22.46（-2.08　-8.48%）
ユサナ・ヘルス<USNA>　22.56（-3.68　-14.02%）
ＳＷＫ<SWKH>　17.45（+3.05　+21.18%）
モザイク<MOS>　30.26（-3.18　-9.49%）

アップル<AAPL>　253.44(-0.60　-0.24％)
マイクロソフト<MSFT>　522.70(+0.30　+0.06％)
アマゾン<AMZN>　226.89(-0.85　-0.37％)
アルファベットC<GOOG>　242.25(+0.04　+0.02％)
アルファベットA<GOOGL>　241.59(+0.06　+0.02％)
テスラ<TSLA>　436.37(+0.83　+0.19％)
メタ<META>　734.06(+0.55　+0.07％)
エヌビディア<NVDA>　193.47(+0.90　+0.47％)
ＡＭＤ<AMD>　232.75(-0.14　-0.06％)
イーライリリー<LLY>　858.52(+3.17　+0.37％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース