ダウ平均は続伸　ただ、オラクルの大幅安でＩＴ・ハイテク株は反落＝米国株序盤

NY株式11日（NY時間10:36）（日本時間00:36）
ダウ平均　　　48489.73（+431.98　+0.90%）
ナスダック　　　23456.98（-197.17　-0.83%）
CME日経平均先物　50735（大証終比：+535　+1.07%）

　きょうのＮＹ株式市場、ダウ平均は続伸。ただ、ＩＴ・ハイテク株は売りが強まっており、ナスダックはマイナス圏で推移している。オラクル<ORCL>が予想を下回るクラウド関連売上を発表し大幅安となっていることがＩＴ・ハイテク株の重しになっている模様。なお、オラクルはナスダック上場ではない。

　ＦＲＢは前日のＦＯＭＣで３回連続の利下げを決定し、パウエル議長の発言も市場が想定したほど、追加利下げに慎重なタカ派的な印象はなく、むしろ労働市場の冷え込みを強調した発言が目立っていた。

　同時に、来年のＧＤＰ見通しを大幅に上方修正するなど経済見通しに前向きな姿勢を示したことも加わって米株式市場はポジティブな反応が見られていたものの、オラクルの決算はそのムードを後退させている。

　投資家の間ではＡＩバブルへの警戒が依然として根強く、利益確定の動きが出やすい地合いとなっている。ストラテジストは、「数字自体は壊滅的ではないが、市場が期待していた非常に高いハードルを超えられなかった。ＡＩ関連の需要が崩れたわけではないが、収益化のペースは予想より遅く、資本集約的であることが市場心理に響いている」と述べている。

　市場では、本日引け後のブロードコム<AVGO>の決算に注目しているようだ。

（NY時間10:36）（日本時間00:36）
オラクル<ORCL>　193.03（-29.98　-13.44%）

アップル<AAPL>　275.78（-3.01　-1.08%）
マイクロソフト<MSFT>　479.99（+1.43　+0.30%）
アマゾン<AMZN>　230.62（-1.16　-0.50%）
アルファベットC<GOOG>　317.36（-3.65　-1.14%）
アルファベットA<GOOGL>　316.38（-3.83　-1.20%）
テスラ<TSLA>　443.72（-7.73　-1.71%）
エヌビディア<NVDA>　177.63（-6.15　-3.35%）
メタ<META>　652.57（+2.44　+0.37%）
ＡＭＤ<AMD>　213.45（-7.98　-3.60%）
イーライリリー<LLY>　1024.27（+30.63　+3.08%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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