ダウ先物は小幅高　やや上げ一服感も市場のセンチメントは明るい＝米国株

米株価指数先物（6月限）（NY時間08:48）（日本時間21:48）
ダウ先物　40047（+8.00　+0.02％）
S＆P500　5334.50（+1.50　+0.03％）
ナスダック100先物　18696.75（+5.00　+0.03％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小幅高で推移している。先ほど米新規失業保険申請件数や住宅着工など一連の米経済指標が発表になり、米株価指数先物は伸び悩む動きを見せている。４月の輸入物価指数が予想以上に上昇していたことがやや影響しているようだ。ただ、大きな動きには至っていない。

　前日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）を受けて、市場はＦＲＢの年内利下げ期待を再び高めている。しかし、その後のＦＯＭＣ委員の発言に概ね変化はなく、現行水準の維持の必要性を強調し、利下げに慎重姿勢を温存している。

　前日の上げで米株価指数は最高値圏に再び上昇しているが、本日はやや上げ一服感も出ているようだ。ただ、市場のセンチメントは明るい。アナリストからは「成長鈍化とインフレ軟化の組み合わせは、株式市場にとって天の恵みだ。投資家にとって、将来の金利低下の匂いほど食欲をそそるものはない」といった声も聞かれる。

　ウォルマート<WMT>が決算を受け時間外で上昇。取引開始前に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。同社直営、サムズクラブとも好調だった。また、通期の見通しも従来の見通しの上限かやや上に上方修正している。

　スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が決算を受け時間外で大幅安。通期の１株利益の見通しが予想を大きく下回った。同社は北米市場での圧力に直面しており、第４四半期の北米の売上高は１０％減少した。

　シスコシステムズ<CSCO>が決算を受け時間外で上昇。前日引け後に２－４月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、２５年度の通期売上高見通しを上方修正している。一部の顧客がネットワーク投資を再開していることを示唆する内容と受け止められている模様。

　農業機械のディア<DE>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に２－４月期決算（第２四半期）を発表し、通期の純利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。農家の収入減が圧迫していると説明。

　なお、本日は引け後にアプライド<AMAT>の決算が予定されている。

（NY時間08:58）（日本時間21:58）時間外
ウォルマート<WMT>　63.59（+3.76　+6.28%）
アンダーアーマー<UAA>　6.10（-0.70　-10.29%）
ディア<DE>　389.90（-24.12　-5.83%）
シスコシステムズ<CSCO>　50.85（+1.18　+2.38%）

アップル<AAPL>　190.00(+0.28 +0.15％)
マイクロソフト<MSFT>　422.76(-0.32 -0.08％)
アマゾン<AMZN>　185.68(-0.31 -0.17％)
アルファベット<GOOG>　173.76(-0.12 -0.07％)
テスラ<TSLA>　173.80(-0.19 -0.11％)
メタ<META>　476.65(-4.89 -1.02％)
エヌビディア<NVDA>　949.50(+3.20 +0.34％)
AMD<AMD>　161.20(+1.53 +0.96％)
イーライリリー<LLY>　787.26(+0.24 +0.03％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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