レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2025/05/02 05:31
NY株式1日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 40752.96(+83.60 +0.21%)
S&P500 5604.14(+35.08 +0.63%)
ナスダック 17710.74(+264.40 +1.52%)
CME日経平均先物 36785(大証終比:+235 +0.64%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は8日続伸。終盤に急速に伸び悩んだもののプラス圏は維持した。本日から5月相場に入ったが、激動の4月相場から本日は買い戻しが強まった。マイクロソフト<MSFT>とメタ<META>が前日引け後に決算を発表していたが、IT・ハイテク大手の決算にポジティブな反応が出ていたことも雰囲気をサポートした。
トランプ関税と米経済の減速が、AI関連を脅かすのではとの懸念が投資家に広まっていたが、両社ともポジティブな反応を示しており、懸念が和らいでいる。エヌビディア<NVDA>も買い戻されていた。
一方、4月のISM製造業景気指数が発表になり、2カ月連続で50を下回る縮小圏での推移が示された。ただ、予想は上回り、新規受注や雇用指数が予想外に上昇したことから、市場はポジティブな反応を見せていた。
明日は米雇用統計が発表になり、弱い内容も警戒されているようだが、市場がどう反応するか注目される。弱い内容であればFRBの利下げ期待が再浮上する。
貿易協議の行方は具体的な進展がまだ発表されておらず、関税の明確化が進むまで、市場の変動は続く可能性があるとの指摘も出ている。しかし、その一方で「トランプ政権の政策の急激な方向転換は既にピークを過ぎ、見通しはより建設的になって来ている」との声も出ている。その上で、「トランプ政権の最初の100日間は、政治的不確実性、貿易政策の転換、不安定な市場をもたらしたが、投資家は変動を管理し、その先を見据える戦略に焦点を当てるべきだ」と指摘している。
マイクロソフト<MSFT>が決算を受け上昇。全てが予想を上回った。クラウド部門も好調で、関税や経済の不確実性でも需要が安定していることを示した。アジュールの売上高も35%増加し、予想を上回った。
メタ<META>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。前回に引き続き広告が好調で、予想を上回る広告収入を示した。同社のソーシャルアプリにおける広告収入は売上高の98%を占めるが、広告事業がトランプ政権の継続中の貿易戦争をこれまで乗り切っていることを示している。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け下落。第3四半期の売上高見通しが予想範囲内だったことにやや物足りなさを感じている模様。これは、関税が同社製品の需要に打撃を与えるとの懸念を浮き彫りにしたようだ。
医薬品のイーライリリー<LLY>が決算を受け下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。通期の1株利益の見通しを下方修正している。これについては、取得した事業のIPR&D(進行中の研究開発費)および投資による損失によるものだと説明している。
ドラックストアや医療保険管理など総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が決算を受け上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正した。また、医薬品福利厚生部門がノボ・ノルディスクのウェゴヴィを会員向けに広く提供するための契約を締結したと発表。
百貨店のコールズ<KSS>が上昇。取引開始前に2-4月期(第1四半期)の暫定決算を公表しており、既存店売上高の減収見通しが予想ほどではなかったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまない見通しを示した。同社はまた、未開示の利益相反問題によりブキャナンCEOを解任したと発表。
医療機器のベクトン・ディッキンソン<BDX>が決算を受け大幅安。通期のガイダンスで既存事業売上高の見通しを下方修正したほか、1株利益の見通しも下方修正した。同社は厳しいマクロ経済環境を理由に挙げている。
通信機器のアリスタ・ネットワークス<ANET>が8日続伸。特に材料は出ていないが、得意先のマイクロソフト<MSFT>とメタ<META>の決算が好調で、資本支出も拡大傾向を維持したことが買いに結びついた模様。
クアルコム<QCOM> 135.21(-13.25 -8.92%)
イーライリリー<LLY> 794.10(-104.85 -11.66%)
マクドナルド<MCD> 313.64(-6.01 -1.88%)
CVSヘルス<CVS> 69.45(+2.74 +4.11%)
コールズ<KSS> 7.21(+0.51 +7.61%)
ベクトン<BDX> 169.54(-37.55 -18.13%)
アリスタ<ANET> 87.84(+5.57 +6.77%)
アップル<AAPL> 213.32(+0.82 +0.39%)
マイクロソフト<MSFT> 425.40(+30.14 +7.63%)
アマゾン<AMZN> 190.20(+5.78 +3.13%)
アルファベットC<GOOG> 162.79(+1.90 +1.18%)
アルファベットA<GOOGL> 161.30(+2.50 +1.57%)
テスラ<TSLA> 280.52(-1.64 -0.58%)
エヌビディア<NVDA> 111.61(+2.69 +2.47%)
メタ<META> 572.21(+23.21 +4.23%)
AMD<AMD> 96.65(-0.70 -0.72%)
イーライリリー<LLY> 794.10(-104.85 -11.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
関連銘柄
銘柄名称
株価
前日比
213.32
(08:21)
+0.82
(+0.39%)
96.65
(08:20)
-0.70
(-0.72%)
190.20
(08:21)
+5.78
(+3.13%)
87.84
(08:20)
+5.57
(+6.77%)
169.54
(08:20)
-37.55
(-18.13%)
69.45
(08:20)
+2.74
(+4.11%)
162.79
(08:20)
+1.90
(+1.18%)
161.30
(08:20)
+2.50
(+1.57%)
7.21
(08:17)
+0.51
(+7.61%)
794.10
(08:20)
-104.85
(-11.66%)
313.64
(08:20)
-6.01
(-1.88%)
572.21
(08:20)
+23.21
(+4.23%)
425.40
(08:20)
+30.14
(+7.63%)
111.61
(08:21)
+2.69
(+2.47%)
135.21
(08:20)
-13.25
(-8.92%)
280.52
(08:21)
-1.64
(-0.58%)
この銘柄の最新ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。