ダウ先物は１７９ドル高　米英の貿易合意成立で買い広まる＝米国株

米株価指数先物（6月限）（NY時間08:41）（日本時間21:41）
ダウ先物　41393（+179.00　+0.43％）
S＆P500　5687.25（+35.25　+0.62％）
ナスダック100先物　20160.50（+199.50　+1.00％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも上昇しており、本日は続伸して始まりそうだ。トランプ大統領が米英の貿易合意が成立したと発表したことで、貿易協議進展への期待感を高めている。

　トランプ大統領は「英国との合意は米英の関係を今後何十年にも渡って強化する完全かつ包括的なものだ」と投稿した。ただ、合意した貿易協定でも１０％の基礎的相互関税は残る見通しとの報道も伝わっていた。

　半導体関連株が前日に引き続き上昇。前日は引け間際にトランプ政権がバイデン政権時代のＡＩチップ規制を撤回する準備を進めているとの報道を受けてエヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>、クアルコム<QCOM>などが買われていた。その流れでマグニフィセント７も上昇しており、ナスダック１００は大幅高となっている。

　ソフトバンクＧ傘下で半導体設計の英アーム<ARM>が決算を受け時間外で大幅安。第１四半期の１株利益の見通しが予想を大きく下回ったことが嫌気されている。売上高見通しも予想を若干下回った。同社は、新ライセンス契約のタイミングを踏まえ、見通しを慎重に扱っているという。

　カナダのｅコマースのショッピファイ<SHOP>が決算を受け時間外で下落。取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、予想を下回る第２四半期の売上高見通しを示したことが嫌気されている。

　ＣＮＮやＨＢＯなどを傘下に持つメディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー（ＷＢＤ）が決算を受け時間外で下落。取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、総加入者数は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。スタジオ収入が予想を下回ったことが響いた。ＳＦ映画「ミッキー１７」の興行成績が振るわなかったことが響いた。

　マーケティングと収益化の支援ソフトを手掛けるアップロビン<APP>が決算を受け時間外で大幅高。１株利益、売上高とも予想を上回った。売上高の８０％近くを占める広告が堅調だった。第２四半期も広告は堅調な見通しを示している。

（NY時間08:51）（日本時間21:51）時間外
英アーム<ARM>　115.99（-8.20　-6.60%）
ショッピファイ<SHOP>　87.72（-6.78　-7.17%）
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD>　8.40（-0.16　-1.87%）
アップロビン<APP>　348.30（+44.84　+14.78%）

アップル<AAPL>　197.63(+1.38　+0.70％)
マイクロソフト<MSFT>　436.50(+3.15　+0.73％)
アマゾン<AMZN>　191.79(+3.08　+1.63％)
アルファベットC<GOOG>　156.96(+4.16　+2.72％)
アルファベットA<GOOGL>　155.49(+4.11　+2.72％)
テスラ<TSLA><TSLA>　279.95(+3.73　+1.35％)
メタ<META><META>　608.28(+11.47　+1.92％)
エヌビディア<NVDA>　118.79(+1.73　+1.48％)
ＡＭＤ<AMD>　101.85(+1.49　+1.48％)
イーライリリー<LLY>　763.60(-13.12　-1.69％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース