ダウ先物は小幅に上昇　明日の米ＣＰＩに注目＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:35）（日本時間21:35）
ダウ先物　44359（+81.00　+0.18％）
S＆P500　6420.00（+6.50　+0.10％）
ナスダック100先物　23725.25（+11.50　+0.05％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも小幅に上昇。米株式市場は週明けも堅調な推移を続けている。　市場は、明日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）と木曜日の生産者物価指数（ＰＰＩ）に注目。９月ＦＯＭＣに向けた見通しを形成する上で重要な指標となる。インフレが予想以上に高ければ、利下げ期待が後退し、米株式市場にとっては目先の大きなハードルとなりそうだ。

　一部からは「重要なのはＣＰＩだ。これは間違いなく金融政策を左右する」といった声も聞かれる。ＣＰＩの結果が、来週のワイオミング州ジャクソンホールで開かれるＦＲＢの年次総会に影響を与え、それは９月ＦＯＭＣの方向性を占う場になると見られている。

　市場は米ロ首脳会談への期待も広まっている。トランプ大統領とプーチン大統領による金曜日のアラスカでの首脳会談を控え、ウクライナ戦争終結への期待が高めている。週末には英国でバンス副大統領とラミー英外相、ウクライナのイェルマーク大統領府長官が会合を行った。バンス副大統領はアラスカでの会談にゼレンスキー大統領を招待したい意向のようだ。

　堅調な米株式市場だが、バリュエーションの過熱感、悪化するマクロ経済見通し、関税の影響、そして季節的な弱含みも指摘されている中、市場がどこまで調整を回避し続けられるかを懸念する声も出ている。ストラテジストは「市場はまもなく消化局面に入るだろう。ただ、それは悪いことではない」と述べた。

　半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が時間外で上昇。日本時間の２１時過ぎに６－８月期決算（第４四半期）のガイダンスの上方修正を発表し、１株利益、売上高見通しを引き上げた。ＤＲＡＭの価格改善が寄与したとしている。

　エヌビディア<NVDA>とＡＭＤ<AMD>が時間外で軟調。中国へのＡＩ半導体販売による売上の１５％を米政府に支払うことで合意したと伝わった。輸出ライセンス確保に向けた合意の一環。

　アルベマール<ALB>、リチウム・アメリカズ<LAC>などリチウム関連株が時間外で大幅高。中国が主要なリチウム鉱山の操業を停止した。

　仮想通貨関連株が時間外で上昇。ビットコインが１２万ドルを回復し、一時過去最高値に接近した。特段の買い材料は見当たらないが、機関投資家や企業による強い需要が暗号資産市場全体を支えているようだ。

（NY時間08:45）（日本時間21:45）時間外
マイクロン<MU>　124.53（+5.64　+4.74%）
アルベマール<ALB>　83.68（+8.20　+10.86%）
ピエモント・リチウム<PLL>　10.06（+1.06　+11.78%）
リチウム・アメリカズ<LAC>　3.09（+0.30　+10.74%）

コインベース<COIN>　319.21（+8.67　+2.79%）
ＭＡＲＡ<MARA>　15.82（+0.44　+2.86%）
ライオット<RIOT>　11.37（+0.29　+2.62%）
マイクロストラテジー<MSTR>　404.88（+9.75　+2.47%）

アップル<AAPL>　227.95(-1.40　-0.61％)
マイクロソフト<MSFT>　523.20(+1.16　+0.22％)
アマゾン<AMZN>　223.46(+0.77　+0.35％)
アルファベットC<GOOG>　201.76(-0.33　-0.16％)
アルファベットA<GOOGL>　200.95(-0.47　-0.23％)
テスラ<TSLA>　336.07(+6.42　+1.95％)
メタ<META>　770.53(+1.23　+0.16％)
エヌビディア<NVDA>　181.95(-0.75　-0.41％)
ＡＭＤ<AMD>　170.74(-2.02　-1.17％)
イーライリリー<LLY>　630.52(+4.87　+0.78％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース