ダウ先物は下落　本日は反落して始まりそう　エヌビディア決算を控えＩＴ・ハイテク株に警戒感も＝米国株

米株価指数先物（9月限）（NY時間08:42）（日本時間21:42）
ダウ先物　45573（-142.00　-0.31％）
S＆P500　6464.00（-19.25　-0.30％）
ナスダック100先物　23479.00（-90.75　-0.39％）

　きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも下落しており、反落して始まりそうだ。先週のパウエル議長のジャクソンホールでの講演を受けて米株式市場は急伸した。一部では利下げに消極的なタカ派姿勢を堅持するとの見方も出ていただけに、市場には安心感が広がっていたようだ。短期金融市場では９月ＦＯＭＣでの利下げ確率が８４％に上昇し、講演前の７０％から戻している。

　ただ、本日はその上げも一服。高値警戒感は根強く、ＩＴ・ハイテク株のバリュエーションの割高感を指摘する向きも少なくない。その意味では今週のエヌビディア<NVDA>の決算が１つの山場になるとの指摘も出ている。一部からは「ＩＴ・ハイテク株から景気循環株やバリュー株へのローテーションが進む可能性がある。利下げサイクル開始への期待が高まれば、このモメンタムはさらに続くだろう」といった声も聞かれる。

　また、今週は金曜日に７月のＰＣＥ価格指数の発表も予定。ＦＲＢが重視するインフレ指標だが、コア指数は前年比２．９％が予想され、６月の２．８％から加速が見込まれている。

　コインベース<COIN>やＭＡＲＡ<MARA>など仮想通貨関連株が時間外で下落。ビットコインに戻り売りが強まっており、一時１１万ドル台に下落する場面も見られた。先週金曜日のパウエル議長の講演を受けた上げを土日を含めた３日間で失っている。先週金曜日に約４年ぶり最高値更新となったイーサも失速。

　米清涼飲料のキューリグ・ドクターペッパー<KDP>が時間外で下落。欧州のコーヒー会社ＪＤＥピーツを１５７億ユーロで買収することで合意した。苦戦が続くコーヒー事業のてこ入れを図る。

　コールセンター向けソフトウェアを手掛けるベリント・システムズ<VRNT>が時間外で大幅高。先月に観測報道が伝わっていたが、投資会社のトーマ・ブラボーが同社の買収に接近と再度伝わった。

　アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ<AEO>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の１１ドルから１０ドルに引き下げた。

（NY時間08:52）（日本時間21:52）時間外
コインベース<COIN>　312.15（-7.70　-2.41%）
ＭＡＲＡ<MARA>　15.68（-0.61　-3.75%）
ライオット<RIOT>　12.74（-0.48　-3.63%）
ストラテジー<MSTR>　344.12（-14.01　-3.91%）

キューリグ<KDP>　31.95（-3.19　-9.07%）
ベリント<VRNT>　23.00（+2.53　+12.36%）
アメリカン・イーグル<AEO>　12.37（-0.48　-3.74%）

アップル<AAPL>　226.68(-1.08　-0.47％)
マイクロソフト<MSFT>　505.09(-2.14　-0.42％)
アマゾン<AMZN>　227.43(-1.41　-0.62％)
アルファベットC<GOOG>　207.29(+0.57　+0.28％)
アルファベットA<GOOGL>　206.57(+0.48　+0.23％)
テスラ<TSLA>　338.69(-1.32　-0.39％)
メタ<META>　750.17(-4.62　-0.61％)
エヌビディア<NVDA>　177.48(-0.51　-0.29％)
ＡＭＤ<AMD>　165.65(-2.11　-1.26％)
イーライリリー<LLY>　711.50(-0.18　-0.03％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース