ダウ平均は小幅高　米国債にらみの面も＝米国株序盤

NY株式15日（NY時間11:46）
ダウ平均　　　34962.72（+29.49　+0.08%）
ナスダック　　　14575.87（-69.08　-0.47%）
CME日経平均先物　28215（大証終比：-5　-0.02%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は横ばい。米株式市場は米国債にらみになっている面が見られる。朝方は米国債利回りが下げて始まったこともあり、寄り付きのダウ平均も下げて始まった。ただ、パウエルＦＲＢ議長の上院での議会証言が始まると、米国債利回りが下げ幅を縮小していることから、呼応するようにダウ平均も下げを取り戻している。

　米国債利回りの低下はデルタ株による感染拡大再拡大による世界経済の回復ペースへの懸念を示しているとみているのかもしれない。今週発表の米大手銀の決算は好調な内容となっていた。それにもかかわらず、米国債利回りの低下が銀行株を圧迫し、上値重い値動きがみられている。

　取引開始前にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。他行同様に、債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）部門は不調だったものの、同行の強みである株式トレーディングは予想を上回り好調を維持したほか、最大の収益部門であるウエルスマネジメントも予想を上回り堅調だった。高い株価と堅調なＩＰＯの恩恵を受けた格好。また、投資銀行部門も活発な合併および関連のファイナンスによって堅調だった。ただ、米国債利回りが低下していたことから株価は下落して始まったものの、利回りの下げ幅縮小とともに同社株もプラスに転じている。

　一方、ＩＴ・ハイテク株は米国債利回りの動きに対して逆の反応。利回りが下げを取り戻すと伴に、ＩＴ・ハイテク株は売りが優勢となり、ナスダックはマイナス圏で推移。

モルガン・スタンレー<MS>　93.85（+1.39　+1.50%）

アルファベット（C）<GOOG>　2624.01（-17.64　-0.67%）
フェイスブック<FB>　343.00（-4.64　-1.33%）
ネットフリックス<NFLX>　542.60（-5.35　-0.98%）
テスラ<TSLA>　653.94（+0.56　+0.09%）
アマゾン<AMZN>　3645.34（-36.34　-0.99%）
エヌビディア<NVDA>　776.64（-17.02　-2.14%）
ＡＭＤ<AMD>　87.87（-1.18　-1.33%）
ツイッター<TWTR>　68.40（-1.87　-2.66%）

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH>　415.51（+0.77　+0.19%）
メルク<MRK>　77.57（-0.06　-0.07%）
マクドナルド<MCD>　235.63（-1.51　-0.63%）　
マイクロソフト<MSFT>　 281.30（-1.21　-0.43%）
ホームデポ<HD>　320.52（+1.30　+0.41%）
ボーイング<BA>　225.66（+1.21　+0.54%）　
ベライゾン<VZ>　56.40（+0.08　+0.14%）
ビザ<V>　247.52（+1.53　+0.62%）　
ハネウェル<HON>　 232.55（+4.78　+2.10%）　
ナイキ<NKE>　161.42（-0.12　-0.07%）
トラベラーズ<TRV>　 154.93（+0.40　+0.26%）
ディズニー<DIS>　184.94（+1.52　+0.83%）　
ダウ・インク<DOW>　62.50（+0.18　+0.28%）
セールスフォース<CRM>　 237.15（-5.28　-2.18%）　
シスコシステムズ<CSCO>　53.36（-0.73　-1.35%）
シェブロン<CVX>　102.18（+0.21　+0.21%）　
コカ・コーラ<KO>　56.15（-0.12　-0.20%）　
ゴールドマン<GS>　 378.42（+4.02　+1.07%）
キャタピラー<CAT>　 212.53（+0.89　+0.42%）　
ウォルマート<WMT>　141.36（-0.19　-0.13%）
ウォルグリーン<WBA>　46.61（-0.27　-0.58%）　
インテル<INTC>　55.98（-0.54　-0.96%）
アメックス<AXP>　173.10（+0.58　+0.34%）　
アムジェン<AMGN>　245.27（+0.57　+0.23%）
アップル<AAPL>　 148.56（-0.59　-0.40%）
Ｐ＆Ｇ<PG>　137.86（-0.12　-0.09%）
ＪＰモルガン<JPM>　156.16（+1.04　+0.67%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ>　168.65（-1.77　-1.04%）
ＩＢＭ<IBM>　139.72（-0.11　-0.08%）
３Ｍ<MMM>　200.84（-1.99　-0.98%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美