ダウ平均は振幅経てしっかり＝NY株前場

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は振幅を見せた。注目されたパウエル議長のジャクソンホール会議での講演では、追加利上げの可能性が示された。今後についての慎重なポジションを示す発言もあり、いったん３４３５０ドルまで上昇後、追加利上げ期待の拡大に一転して株安となり発言前の水準だけでなく、朝からの上昇分を打ち消して前日比マイナス圏へ下落した。しかし、底から再びの上昇で前日比２００ドル前後の上昇となった。

　前日比は、ダウ工業株３０種平均が１１３．８５ドル高の３万４２１３．２７ドル、ナスダック総合指数が５．０１安の１万３４５８．９６。

　一昨日引け後の決算発表を受けて、昨日最高値を超えて始まった後、利益確定の売りに押されたエヌビディアは、朝方ややしっかりの場面も、その後売りに転じている。

　ダウ平均は総じて堅調で、３０銘柄中２６銘柄がプラス圏。衛生用品のジョンソン・エンド・ジョンソン、クレジットカードのビザ、ソフトウェアのセールスフォースなどの買いが目立っている。航空機大手ボーイング、薬局チェーンウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが軟調。

　ナスダックはエヌビディアのさえない動きなどもあって、ダウ平均よりもやや弱い展開。新興ハイテクではメタ、ＡＭＤなども売られている。テスラ、アップルが堅調。

　その他銘柄では、好決算発表を受けて金融テクノロジーのアファーム、ソフトウェアのアメリカンソフトウェア、衣料品のＧＡＰなどが強い。

ボーイング<BA>　213.70（-3.61　-1.66%）　
ビザ<V>　242.39（+2.92　+1.22%）　
セールスフォース<CRM>　 208.50（+2.99　+1.45%）
ウォルグリーン<WBA>　25.08（-0.25　-0.97%）　
Ｊ＆Ｊ<JNJ>　166.58（+2.68　+1.62%）
テスラ<TSLA>　234.17(+4.13 +1.80％)
メタ・プラットフォームズ<META>　279.30(-7.45 -2.60％)
AMD<AMD>　100.80(-1.00 -0.98％)
エヌビディア<NVDA>　455.28(-16.35 -3.47％)

アファーム・ホールディングス<AFRM>　17.68（+3.87　+28.02%）
アメリカン・ソフトウエア<AMSWA>　11.66（+0.93　+8.67%）
ギャップ<GPS>　9.92（+0.39　+4.09%）

MINKABU PRESS