ダウ平均は横ばいの一方、ナスダックは大幅高　米ＣＰＩで利下げ確実視＝米国株序盤

NY株式11日（NY時間11:25）（日本時間01:25）
ダウ平均　　　44236.95（-10.88　-0.02%）
ナスダック　　　19980.33（+293.09　+1.49%）
CME日経平均先物　40065（大証終比：+655　+1.64%）

　きょうのＮＹ株式市場、ダウ平均は横ばいの一方、ナスダックは大幅高で推移している。取引開始前に発表になった１１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）を受けて米株式市場はポジティブな反応を見せていた。

　ＦＲＢが注目しているコア指数は前年比で３カ月連続の３．３％上昇、前月比では４カ月連続で０．３％の上昇と、ディスインフレのさらなる進展は見られない。しかし、インフレの再浮上も示唆しておらず、市場は来週のＦＯＭＣでの０．２５％ポイントの利下げに確信を強めているようだ。今回の数字を受けて短期金融市場での利下げ期待はさらに強まり、ＣＭＥのフェドウォッチでは利下げの可能性を９５％と見積もっている。

　ダウ平均も上昇して始まったが、動きが一巡すると下げに転じている。直近の最高値更新で調整色が強まっており、一部からは「まだ強気相場にあると考えているが、一息つくために調整局面が必要なのは明らか」といった声も聞かれた。

　ただ、ＩＴ・ハイテク株は堅調でナスダックは大幅高となり、最高値更新を続けている。

　百貨店のメーシーズ<M>が下落。取引開始前に遅延していた８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となった。問題となっていた配送費の修正で、通期ガイダンスで１株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。

　空飛ぶタクシーを手掛けるジョビー・アビエーション<JOBY>が下落。増資計画を発表した。

　ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が決算を受け上昇。売上高は予想を下回ったものの、１株利益は予想外の黒字となった。

　電力システムのＧＥベルノバ<GEV>が上昇。前日引け後に長期ガイダンスを公表し、２０２８年は力強いガイダンスが示されたとの評価がアナリストから出ている。

メーシーズ<M>　15.84（-0.88　-5.26%）
ゲームストップ<GME>　29.29（+2.36　+8.76%）
ジョビー・アビエーション<JOBY>　7.78（-0.77　-8.96%）
ＧＥベルノバ<GEV>　346.01（+18.62　+5.69%）

アップル<AAPL>　250.49（+2.72　+1.10%）
マイクロソフト<MSFT>　449.55（+6.22　+1.40%）
アマゾン<AMZN>　229.91（+4.87　+2.16%）
アルファベットC<GOOG>　192.77（+6.24　+3.35%）
テスラ<TSLA>　413.65（+12.66　+3.16%）
メタ<META>　634.12（+14.80　+2.39%）
ＡＭＤ<AMD>　127.62（-0.12　-0.09%）
エヌビディア<NVDA>　137.56（+2.49　+1.84%）
イーライリリー<LLY>　790.92（-8.66　-1.08%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース